YouTubeで公開された、脱北者夫婦の初めての日本旅行を収めた動画が話題となっています。
脱北者夫婦が初海外旅行で日本に
北朝鮮の貧しい家庭で育った「アンニ」(登録者数1万人)は、17歳のとき家族の反対を押し切って中国への入国を試みますが、軍人に捕まってしまったそう。数カ月間刑務所に収監され、精神教育を強制されますが、2009年、国境の川を渡って中国潜入に成功しました。中国の農村で奴隷のように働いた後、中国語を学び、その後も困難を乗り越えて無事に韓国に移住。1年ほど前から、日本で活動する韓国人YouTuber「ジュジュ」(同16万人)のチャンネルに出演しています。
今回アンニは、同じく脱北者である夫とともに初の海外旅行として福岡を訪れ、ジュジュがその案内役を務めました。
日本はウェットティッシュの匂いもいいな
はじめに、人気ラーメン店の「一蘭」に訪れた一行。アンニは、
今ももし北朝鮮に住んでたなら、ずっと日本を敵だと思ったはずだし、日本にも来られなかったと思いますし、そして日本という国が怖かったので、私が今こうやって日本にいること自体が感動です。
と目を輝かせます。
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アンニにとっては、ラーメン店で席に座るのも人生初めてだといい「感動です」したとのこと。目につくものが何でも珍しく感じられるのか、「日本はウェットティッシュの匂いもいいな」と笑顔を見せます。肝心のラーメンのほうも「何これ!美味しすぎるんだけど」と夫婦ともに気に入った様子。一瞬で平らげてしまった夫に、アンニが「ゆっくり食べてって言ったじゃん!」とツッコむと、夫は「美味しすぎてゆっくり食べられない」と答えます。
食後は、ジュジュが着物に着替えて太宰府天満宮へ。途中でお土産店を覗いたり、神社の手水舎で手を洗ったり、おみくじを引いたりと、至って普通の観光をする一行ですが、何気ないことにも目を輝かせる2人の姿が印象的です。
太宰府天満宮の庭園を歩くアンリからは、
私は何で今になってこの美しいところに来たんだろう
との言葉も。
ここまでの旅行を振り返ってアンニは、
日本のすべてが新鮮です。新世界のような…この機会じゃないと経験できなかったはず
と言い、以前は日本に対して怖いイメージを持っていたのが
北朝鮮で学んだ日本とは全く違う国のように感じています