12月2~4日、愛媛県松山市で侍ジャパン大学代表候補選手の強化合宿が開催される。大学生にとっては絶好のアピールの機会で、来秋ドラフト候補から将来有望な1年生まで、高いポテンシャルを秘めた逸材たちが一堂に会する場だ。今回は、合宿に参加する注目野手5人をチェックする。
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上田希由翔(明治大3年)
明治神宮大会で頂点に立った明治大の中軸を担う左のスラッガー。広角に長打を打てる好打者で、堂々の来秋ドラフト候補だ。
愛産大三河高時代からプロの注目を集め、2年夏には甲子園にも出場した。大学では1年秋から「4番・一塁」で起用され、このシーズンは打率.344、1本塁打を記録。3年生になった今年は春秋ともに高打率を残し、秋は2試合連続弾を放つなど長打力も健在だった。また全日本大学野球選手権と明治神宮大会に出場し、国際大会でも経験を積んだ。
日本一の次は世界一へ。大学代表でも中心選手となるべく、強化合宿で存在感を示したい。
松浦佑星(日本体育大3年)
俊足と巧みな内野守備が光る来秋ドラフト候補。2年次は苦しんだ打撃も伸びてきており、走攻守での成長を続けている。
富島高ではリードオフマンを務め、持ち前の明るい性格を生かし主将としてもチームを牽引した。2年春の選抜、3年夏の甲子園ではいずれも複数安打をマーク。勝利こそならなかったが、聖地でも躍動した。
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大学でも1年秋から「1番・遊撃」を打ち3割を超える打率を残したが、2年次は春秋ともに打率1割台と低迷。それでも3年次は春に打率.293、秋に同.364と息を吹き返した。新たに挑戦している二塁の守備でもアピールし、初の代表入りを狙う。
井上幹太(金沢学院大2年)
身長184センチ、体重96キロと恵まれた体格を生かした力強いスイングで打球を飛ばす、左の長距離砲。最大の武器はやはりパワーだ。
神村学園高では1年次から主軸を任され、バットで活躍。プロ志望届を提出したが指名はなく、金沢学院大に進学した。大学でも1年秋から4番を打ち、このシーズンは打率.325、1本塁打をマーク。その後も下級生ながら4番の座を守っており、今年の全日本大学野球選手権では右中間への本塁打を放った。
強化合宿には熊田任洋内野手(早稲田大3年)、上田希由翔内野手(明治大3年)ら左の好打者が名を連ねるが、持ち前のパンチ力で個性を発揮したい。
渡部聖弥(大阪商業大2年)
2年生の野手では明治大・宗山塁内野手が頭一つ抜けている印象だが、その宗山と広陵高で同期だったこの男も負けてはいない。パワーと確実性を兼ね備える右の強打者・渡部聖弥外野手だ。
広陵時代から主軸として活躍し、大学でも1年春からレギュラーを奪取。今年は春に打率.394を残し首位打者に輝くと、秋は関西六大学野球連盟の新記録となるシーズン5本塁打をマークした。早くも全日本大学野球選手権や明治神宮大会でも結果を残しており、将来が楽しみな選手だ。
打てる右打者は重宝されやすいだけに、強化合宿でもバットでアピールしたい。
野間翔一郎(近畿大1年)
1年生の野手で唯一選出された俊足好打の外野手。今秋の活躍と将来性を買われ、代表候補入りを果たした。
大阪桐蔭高時代から俊足と好打者ぶりを発揮し、3年次には春夏ともにレギュラーとして甲子園を経験。大学でも1年次からリーグ戦に出場し、秋は規定未到達ながら打率.467、1本塁打と打ちまくりブレイクした。リーグ戦初本塁打は、好投手・西隼人投手(関西学院大)から放った逆方向への一発だった。