ビターなコーヒーと甘いスイーツはよく合う。人も、好みが凸凹なほど惹かれ合うのだろうか? Twitter上で公開された創作漫画『ビタースウィートアディクション』は、コーヒー中毒男子と、スイーツ女子によるラブコメディ。1万を超える「いいね」を獲得し、大きな話題になってきた。
受験勉強のためにコーヒーを飲みまくり、ついにはコーヒーマニアになってしまった男子高校生。自販機でコーヒーの販売が中止されて激しく動揺するなか、「料理研究部ならコーヒーを作ってもいいんじゃね?」と考え、料理研究部の門をたたく。そこでスイーツ大好きな上級生・甘美と出会って……。
作者の津上昌也さん(@Makaje_Gt)は、商業誌の連載が決まっているプロの漫画家だ。ついスイーツと一緒にコーヒーを楽しみたくなる本作について話を聞いた。
■カフェでのアルバイト経験
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――『ビタースウィートアディクション』制作のキッカケは?
津上:当時バトル系の読切漫画を「スピリッツ」さんで描いたばかりで、その反動から「ゆったりとした漫画が描きたい」と思い、コーヒーを絡めた可愛い恋愛ものをパッと思いついたことがキッカケです。その時、『その着せ替え人形は恋をする』(福田晋一)が面白くて一気読みしたので、“めちゃめちゃ主人公を欲するヒロイン”を描きたい欲があったのかもしれません(笑)。
――スイーツが大好きな先輩、甘美にモデルはいたのですか?
津上:忘れました(笑)。ただ、前回の読切が垂れ目で黒髪の女の子がヒロインだったので、「その逆でいってやろう」と思ってた気がします。ちなみに、甘美のキャラ像は“男だったら一目惚れしちゃうんじゃないか”と思うくらいの可愛さを目指して描きました。“普段は隙だらけだけど、スイーツのことになるとギャップがすごい”ということを意識しましたね。
――コーヒーを淹れる描写がとても詳細に描かれていましたが、もともとお好きだったのですか?
津上:コーヒーを飲むのも淹れるのも好きです。ドトールコーヒーでバイトしていた経験があって、なんとなく身近にコーヒーがありました。その知識に加えて、本作のために少し専門的な勉強もしました。