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二宮和也の人間性が役に表れている『ラーゲリより愛を込めて』瀬々敬久監督が語る魅力

シネマトゥデイ

瀬々敬久監督 – (C) 2022映画「ラーゲリより愛を込めて」製作委員会 (C) 1989 清水香子

 二宮和也の魅力を、映画『ラーゲリより愛を込めて』(12月9日公開)の瀬々敬久監督が語った。

 辺見じゅんのノンフィクション「収容所から来た遺書」を原作にした本作は、第2次世界大戦終結後、ソ連軍により不当にシベリアの収容所に抑留された日本人・山本幡男氏の姿を描く。山本幡男役を二宮、山本の妻のモジミ役を北川景子が担い、山本と同じく抑留者となった男たちを松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕が演じる。

 瀬々監督は、本作のメガホンを取るきっかけについて、「『糸』の撮影が終わったあとくらいに、本作のプロデューサーでもある平野(隆)さんから話がありました。原作を渡されて、主演は二宮くんが決まってると。そこから始まったんです」と明かす。

 「原作はシベリア抑留のお話ですが、僕は1960年生まれで、この物語が丁度終わるのが1956年。ぼくが生まれる4年前までも、戦争というものがある人々にとっては続いていたわけです。そういう事実は痛ましいと思いましたし、小さい頃はシベリア抑留の話はニュースにもなっていた。『岸壁の母』という二葉百合子さんの歌がヒットした頃だったので、まだ戦争の余波があった時代だった。山本さんの話に関しては、ある種の驚きもあり、その人のなせる技のすごさを感じましたし、監督をやってみたいなと」

 そんな山本さんを演じるのが二宮。監督から見た二宮の印象はどんな人物なのだろうか。「『硫黄島からの手紙』のクリント・イーストウッド監督のインタビューに“(二宮は)非常にフランクな人”だと書いてあったんですが、初対面の時、確かにフランクな人だと感じました。年上の人だろうが、年下の人だろうが同じように話せる。平等主義的な感じがすごくした」と印象を明かす。

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 二宮の人柄が役に表れているようで、「山本幡男という人は、常に希望を語っていたわけですが、ヒーロー然としているわけでもない。聖人君子的でもなくて、親しみやすいところから発言しようとするし、接しようとする。二宮くんがそういった人物につくり上げているんだと思うんですが、それは彼が持っている本性というか、彼の人間性がそうなのだと思うし、それがそのまま表れたなと思います」と分析する。

 「どちらかというと二宮くんは、フィクションぽくつくり上げていくというよりも、いかにも在りそうだなという感じでお芝居をする人。会った時から自分あまりつくらずに生きてる人だなという感じがすごくして。まさにその通りのお芝居をしてくれた」とあらためて二宮の演技を称賛する。

 主演として二宮が中心に立つ姿も山本さんに重なると感じたようで、「空気みたいな存在で周りを柔らかく包み込む。みんなを和んだ輪にしている感じがしました」と撮影現場での様子を回顧し、「ものすごい重いエンジンを付けた牽引力のある機関車というよりは、すごい柔らかい空気、空気清浄機と言いますか(笑)。やっぱり主人公と同じ感じがする」と語っていた。(編集部・梅山富美子)

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