50年以上前に誘拐され、行方がわからなくなっていたメリッサ・ハイスミスさんが無事に見つかり、両親との対面を果たした。CBS NEWSなどが伝えている。
1971年、テキサス州フォートワースで、ベビーシッター募集の広告が新聞に掲載された。募集したのはアルタ・アパテンコさん。仕事をしている間、当時1歳だった娘のメリッサさんの面倒を見てくれる人が必要だった。The Guardianによると、アパテンコさんは応募してきたルース・ジョンソンという女性にメリッサさんを預けたが、ジョンソンはメリッサさんを連れてそのまま行方をくらましてしまったという。
地元警察は言うまでもなく、FBIも捜査に乗り出して捜索したが手がかりは見つからず、両親とメリッサさんの姉たちも彼女を懸命に探したが、その消息はまるで掴めなかった。誕生日の11月には毎年パーティーを開き、2019年にはFacebookで「Finding Melissa Highsmith(メリッサ・ハイスミスを探しています)」という公開グループを作成し、情報の収集に努めていた。
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失踪から51年経った今年9月、フォートワースから1700キロほどのチャールストンにメリッサさんがいるとの匿名の情報提供があった。その女性はメラニー・ウォルデンという名前だったが、生まれつきの痣や誕生日、そしてDNA鑑定の結果からメリッサさん本人であることが確定したという。
メリッサさんと両親は今月26日、51年ぶりに再会を果たした。WFAAのインタビューで、メリッサさんは育ての親から愛されていると感じたことはなかったと明かし、「虐待されて、15歳で家を出たんです。街で、生きていくために必要なことをしました」と語った。
苦労の多い人生を歩んできたが、本当の家族が見つかり「まるで夢を見ているみたい。ほっぺたをつねって、自分がちゃんと起きているか確認したんですよ」とインタビュアーに笑顔を見せた。