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吉沢亮が目や細やかな仕草の演技で表現する、頼もしい成長の裏にある悲しみや覚悟<PICU 小児集中治療室>

WEBザテレビジョン

吉沢亮が主演を務めるドラマ「PICU 小児集中治療室」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)の第8話が11月28日に放送された。Twitterでトレンド入りし、「泣いた」と毎回感想が上がる本作。そのなかで、命と向き合う武四郎の成長を表現する吉沢の演技も見応えのあるものとなっている。(以下、ネタバレがあります)

■公園で倒れていた少年たちの元に駆け付ける武四郎

同ドラマは「大規模なPICUの運営は極めて困難」とされる広大な北海道で、吉沢演じる“しこちゃん先生”こと新米小児科医・志子田武四郎が先輩医師らと共に、どんな子どもでも受け入れられるPICU(Pediatric Intensive Care Unitの略称で小児専門の集中治療室のこと)を作るため、そして、1秒でも早く搬送できる医療用ジェット機の運用を実現するために奔走する姿を描く。

“子どもの命”をテーマに「生きるとは」「命とは」「家族とは」という問いに、真正面から向き合うメディカル・ヒューマンドラマとなる。

武四郎の上司で、日本各地でPICUの整備を推し進めてきた小児集中治療のパイオニアである植野元を安田顕、武四郎と同時期にPICUに配属された救命医・綿貫りさを木村文乃、植野にヘッドハントされてPICUにやってきた看護師・羽生仁子を高梨臨、武四郎の幼なじみの救命医・矢野悠太を高杉真宙、同じく幼なじみの小児外科医・河本舞を菅野莉央、武四郎が子どものころから好きだった涌井桃子を生田絵梨花、女手一つで武四郎を育てた母・南を大竹しのぶが演じる。

第8話は、入院中の圭吾(柊木陽太)への心配が続くなか、10歳の小学男児2人が公園で倒れているとの連絡が入る。救命医・東上(中尾明慶)の判断で、武四郎は、悠太と共にドクターカーで現場に駆け付けた。


■武四郎が周囲にもたらした優しさ

倒れていた少年たち、大輝(森島律斗)と光(寺嶋眞秀)は、病院に運ばれ手術を受けた。その後、大輝は目を覚ますが、現場で心停止した光は脳死の可能性もある厳しい状態だった。

責任を感じる大輝をフォローする武四郎。圭吾も「応援してあげて」とパワーを送ることをアドバイスした。

そして、綿貫は、不安でいっぱいの光の母親に「声を掛けてあげてください。お母さんの優しい声、きっと光くん、頑張れます」と告げた。

それは綿貫いわく、武四郎の言動の“受け売り”。第3話で、火傷で入院していた少年と交通事故で運ばれてきた少年との間の出来事で、「今はおしゃべりできないけど、きっと耳は聞こえているよ」と武四郎が話し、実際に目覚めたときに遊ぶ約束を覚えていた。

武四郎の優しさ、一生懸命さは先輩医師たちも認めるまでになっていることが分かる場面だ。
■武四郎の成長や思いを繊細に表現する吉沢亮

光が目を覚ました一方で、武四郎は医師として、つらい仕事が待っていた。さまざまな検査をしても圭吾の感染症の原因が不明で、その先の治療に進むことができず、圭吾の両親に終末期の過ごし方も含めて話した。

両親と努めて冷静に面談した武四郎だったが、圭吾とも向き合うときがきた。生まれ育った街、家で最期を過ごさせてあげたいという両親の願いで転院することが決まると、圭吾は「俺、死ぬんでしょ? だから函館に帰るんでしょ? 本当のこと、教えて」と武四郎に問い掛けた。

武四郎は真っ直ぐに圭吾の目を見つめ、その後の治療は函館の病院でも大丈夫だと説明した。圭吾はその言葉を信じ、涙を浮かべた。だが、武四郎の説明は“優しいうそ”で、植野は「頼もしくなったね」と称えた。

確実に医師として成長する武四郎を、吉沢が繊細に表現する。初めのころは動揺で目が泳ぐ場面があったが、本話ではしっかりと患者を見つめた。とはいえ、陰では肩をがっくりと落とした後ろ姿でつらさを表し、優しいうそをつかざるをえなかったが、それができたことへの安堵と切なさの入り混じった涙をたたえた目とほほ笑みは、見るものの胸に迫るものがあった。この第8話までで武四郎が得た強さや覚悟、その奥底では変わらない悲しみも自然にあふれ出ている。

そうしたなかで、武四郎は家族の命とも向き合う。圭吾についての話のなかであった「ちゃんと諦めがつけば、みとる覚悟ができるんだと思う」という植野の言葉。武四郎は、がんを患う母・南に「俺が諦められる…諦められるだけの時間をください。俺が母ちゃんと離れる覚悟ができるだけの時間を。たくさんじゃなくていいから、ちょっとだけ」と頭を下げた。

次回、12月5日(月)放送の第9話では、武四郎が母を連れ、検査のために東京に向かう。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

 
   

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