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研究開発や収支の分析も!空港運営シム『Sky Haven Tycoon – Airport Simulator』はセンスが問われる設計の自由度が魅力【特選レポ】

Game*Spark

GameSparkで日々紹介される採れたての注目Steamインディーゲームたち。

その中で、このゲームあのゲームの内容が知りたい、そう思う方は少なくないのではないのでしょうか?そこで本記事ではそんなゲームの中から1本をピックアップ。実際の内容をスッキリスピーディにお届けしたいと思います。こってりなプレイレポ類が見たいなら爆速プレイレポもお忘れなく。

今回取り上げるのは、「収益か見栄えか?プレイヤーのセンスが問われる空港設計の自由度」「大空港は一日にして成らず。研究開発や収支の分析と改善などのやりこみ要素の多さ」などが魅力の、空港運営シム『Climber: Sky is the Limit』。では早速その内容と魅力のポイントを見ていきましょう。

『Sky Haven Tycoon – Airport Simulator』とは
本作は管制塔や滑走路などの施設を自由に配置し、思うがままに空港の設計と運営を行う空港運営シムです。端的に言えば『エアポートタイクーン』風のゲームです。飛行機ですから燃料は当然として、乗せる積み荷のための倉庫も必要ですし、機体点検用の整備員小屋なども必要ですから、これらの施設を配置していきます。

自由と言っても、車用の道を無理やり滑走させたりといったアクション映画のような無茶はできません。常識の範囲内で、です。それに当然ながら燃料などの物資の手配もプレイヤーの仕事の1つですから、在庫を切らしたせいで駐機場に待機させっぱなしなんてのはいけません。

黎明期のレシプロ機であれば給油からなにから人力でどうにかできたとしても、現代的なジャンボジェットともなれば人力で太刀打ちできるものではありません。ですからポンプ車やらなにやらといった新技術を導入しながら、空港運営に勤しむこととなります。

小さな町の片隅に開港したこれまた小さな新空港。果たして世界有数のハブ空港にまで成長できるかどうかは、ひとえにプレイヤーの経営手腕に懸かっているのです。

ステキポインツその1!「収益か見栄えか?プレイヤーのセンスが問われる空港設計の自由度」
空港の運営する上で重要なのは利益が出せるかどうかです。各種施設の維持費や人件費も塵も積もればなんとやら。各種物資の代金も必要ですし、序盤から軌道に乗せるのはなかなか難しいです。着陸料や燃料代といった収入を最大限に増やすためには、やはり数をこなすのが一番。駐機場をどんどん増やして、捌ける機体数を増やすのが秘訣です。

1機当たりの作業時間の短縮も重要です。燃料タンクや倉庫といった建物と駐機場の距離を極力短くするのも、ロスタイムを減らす上で大事ですからね。ついでに作業要員の教育による作業時間の短縮や、積載量が多くより高機能な新車両の導入も欠かせません。

もう一つ重要なことがあります。ずばり見栄えです。だって効率重視でいくと、無数の滑走路と駐機場が並ぶ中を作業車用の道路が縦横無尽に引かれた、まるでナスカの地上絵みたいな見た目になってしまいますから。それに立ち並ぶ燃料タンクの間を飛行機が高速で行き交う様は、見ているだけで正直ハラハラします。

安定した収益を出しつつも見栄えも満足行く水準にできるかどうか、プレイヤーのセンスが問われていますからこの辺り多少なりともこだわってみてはいかがでしょうか?

ステキポインツその2!「大空港は一日にして成らず。研究開発や収支の分析と改善などのやりこみ要素の多さ」
安定した空港運営には当然プランニングが重要となってきます。プランニングのためにも安定した需要の確保、すなわち定期便契約を各種航空会社と締結することが重要です。必要とされるサービスも提示してくれますから、今後の空港設計の指針にもなりますよ。

ただし、契約である以上、受け入れ拒否や出発の遅延なんて事態には違約金が発生します。駐機場の数に余裕があるかどうか、各種物資の在庫は十分か。予め確認しておくことが大事です。それに乗客に飲まず食わずで空の旅を提供するわけにもいきませんから、機内食や清掃、また手回り品を扱う施設も後々求められるようになります。

最初はライトフライヤーのような軽プロペラ機から、時代が進むごとに双発機になり多発機になり、やがてはジェット機が行き交うようになります。流石にこうなると、原っぱに毛の生えた様な滑走路では見向きもされなくなるので、滑走路などのアップグレードが適宜必要となってきます。

要求される燃料の量や貨物の積載量もどんどん多くなりますから、保管施設の増設や施設本体に加えて配属された各種作業車両の更新なども大切です。

こうした新技術の導入は研究開発を通じて行われます。研究速度は雇用された従業員の人数に応じて決まるので、適宜増員していかないとあっという間に片田舎の時代遅れの空港になってしまいますからご注意を。

それに、定期便契約にしろ各種物品の仕入れ契約にしろ運営状況に応じた見直しも大事です。発注回数や納入タイミングなどは細かく見直していかないと、無駄が出たり不足が生じたりしますからね。

全体的なゲーム要素としては非常にシンプルな本作。必要な施設を用意して、求められるサービスを満たし、滑走路や駐機場などとのリンクを設定しさえすればあとは着陸許可のボタンをポチポチすればOK。必要に応じて収支のバランスに注意しつつ徐々に拡大発展させていくという、王道スタイルの空港運営シムです。

墜落や火災といった状況とは無縁で、こうした特殊なイベントが発生することもなく淡々と日々が続いていくのは、少々質素で淡白な気もしますが、これはこれでついつい没頭してしまう作品です。

見た目の派手さもありませんが、徐々に増えていく資金額をみてニヤニヤできる人にはオススメの1作です。ぜひ細部の設計からこだわった世界有数のハブ空港を目指してみてください。

タイトル:Sky Haven Tycoon – Airport Simulator
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2022年11月21日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:2,295円






「しぼりたて!特選Steamプレイレポ」ではハードコアゲーマーなライターから読者に向けて、Steamで注目を集めている新作タイトルの生の内容を伝えるプレイレポートをお届けします。対象となるタイトルは、GameSpark連載「採れたて!本日のSteam注目ゲーム」から担当ライターが「面白そう!」と独断で決定したものです。 性質上、本企画においてはゲームの評価や採点は行いません。ストーリーなどの「ネタバレ」も軽度な内容に留まることが殆どです。また、記事執筆にはデベロッパー/パブリッシャーからプレイレポート用として提供されたゲームソフトが含まれる場合もあります。プレイ時間自体も基本的には短い段階での執筆となります。
 
   

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