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森友哉がFA流出しても西武は強い?「若手が必ず出てくる伝統」の声が

週刊ベースボールONLINE

球界屈指の「強打の捕手」



2019年に首位打者を獲得するなど捕手ながら打撃には定評がある森

 攻守の要がチームを去る。西武の森友哉がFA権を行使し、オリックスに移籍することが決まった。

 森は今月23日にベルーナドームで行われた西武のファン感謝イベント「ライオンズ サンクスフェスタ2022」にスーツ姿で登場。「約9年間、いいときも悪いときも熱い声援をしてくださったライオンズファンの皆さま本当にありがとうございます。そして、これまで育てていただいた監督、コーチ、選手、裏方の皆さま、こんな自分をここまで成長させていただき本当にありがとうございます。今回、1度しかない野球人生を自分なりに悩み、考え抜いた結果、新しい環境で野球をすることを決めました。これから先、もっともっと成長し、子どもたちに夢を与えられるような選手になりたいと思っています。ライオンズファンの皆さま、今まで本当にありがとうございました」と挨拶し、深々と頭を下げた。

 球界屈指の「強打の捕手」として活躍した森の貢献度は、計り知れない。若手のときは捕手としての能力を疑問視する声が少なくなかったが、試合を重ねることで成長している。今季は打撃で打率.251、8本塁打と思うような結果が残せなかったが、巧みなリードで若手中心の投手陣を引っ張った。チーム防御率2.75はリーグトップ。バッテリーで勝ち取った数字だ。

主力がFA流出する歴史


 森が同一リーグのオリックスに移籍するのは大きな痛手だが、西武は主力選手がFAで他球団に流出してきた歴史がある。森を含め、他球団にFA移籍した選手は12球団トップの計20人。最近10年間を振り返っても12年オフに中島裕之(現宏之)、13年オフに涌井秀章と片岡治大、15年オフに脇谷亮太、16年オフに岸孝之、17年オフに野上亮磨、18年オフに浅村栄斗と炭谷銀仁朗、19年オフに秋山翔吾と毎年のようにFAで退団している。

 投打の軸になっていた選手が抜けて戦力ダウンが危惧されたが、西武はこのピンチをチャンスに変えてきた。13年からの10年間でAクラス6度、18、19年にはリーグ連覇を飾っている。記憶に新しいのは19年だ。18年オフに浅村栄斗が楽天、炭谷銀仁朗(現楽天)が巨人にFA移籍。チームを支えた主力2人が退団したが、森が19年に打率.329、23本塁打、105打点でMVPと首位打者を獲得する大活躍。浅村の抜けた二塁は外崎修汰が入り、全143試合出場で打率.274、26本塁打、90打点、22盗塁と申し分ない働きを見せた。756得点はリーグトップ。18年の792得点より下がったが、山賊打線の破壊力は健在だった。

目の色を変える若手


 スポーツ紙デスクは、「西武はスカウト陣が金の卵を発掘し、現場の指導者が若手を育成する能力に長けている。若手が必ず出てくるのは伝統と言って良いでしょう。今回は森が抜けたことで、柘植世那、古賀悠斗は目の色を変えてレギュラーを奪いにくる。炭谷、森のバックアップを務めていた岡田雅利も意地がある。彼らは打力で森に劣るが、守備能力の高さに定評がある。松井稼頭央新監督の下、チャンスをつかむ選手が楽しみですね」

 森の穴を埋めるのは捕手陣だけではない。高橋光成、今井達也、松本航、與座海人ら先発ローテーションの軸として回る投手たちは、若手の捕手を育てることで自信の能力も引き上げられる。来年の西武はどんな戦いを見せてくれるか。

写真=BBM
 
   

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