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ビシエドのレギュラーが白紙? 中日が「打線を大幅改造」の可能性が

週刊ベースボールONLINE

新外国人獲得へ本腰



2018年から20年に在籍したアルモンテを今オフ、再び獲得した中日

 5年ぶりの最下位に沈んだ中日が大幅なチーム改革を断行している。

 平田良介、アリエル・マルティネスが今季限りで退団。トレードで「血の入れ替え」にも積極的だ。クリーンアップで打率.270、9本塁打、57打点をマークした阿部寿樹を交換要員に、楽天から涌井秀章を獲得した。さらに、昨年まで遊撃のレギュラーとして稼働していた京田陽太を放出し、DeNAから砂田毅樹の入団が決まった。

 野球評論家の川口和久氏は週刊ベースボールのコラムで、涌井の活躍に期待を込めている。

「(阿部と涌井のトレードは)中日ファンも賛否両論。というより、今季の打線で唯一、勝負強さを感じさせた阿部を出して大丈夫か、という声が多い。交換要員の涌井が36歳という年齢に加え、今季4勝ということもあるだろうね。ただ、俺は涌井獲得は、はまる気がしている。彼は西武に入団し、ロッテ、楽天と渡り歩き、中日が4球団目だ。真っすぐでぐいぐい押すタイプではなく、低めへの制球力と打者のタイミングを外すピッチングが真骨頂。広いバンテリンドームは合っていると思う。中日には同じく制球力で勝負する右腕で、横浜高の後輩・柳裕也もいる。情報交換もしやすいだろう。今季の4勝にしてもヒジ、肩の故障ではなく、右手中指の骨折だから、逆に体を休めた1年とも言える。パからセの移籍も刺激になると思うし、打者の涌井に対する情報量も少ない。俺はそこそこ勝つんじゃないかと思っている」

 新外国人獲得に向けても、本腰を入れている。ソイロ・アルモンテ、オルランド・カリステの入団が今月22日に決定。アルモンテは中日に2018年から3年間在籍していたため、3年ぶりの復帰となる。スイッチヒッターで長いあごヒゲがトレードマークだった。18年に打率.321、15本塁打、77打点、リーグトップの37二塁打を記録するなどミート能力が高い。19、20年は度重なる故障で出場機会が少なかったが、在籍3年間で通算打率.316をマーク。今季はメキシカン・リーグで90試合出場し、打率.322、27本塁打、95打点を残している。

 カリステは、立浪和義監督がドミニカ共和国のウインター・リーグを視察して獲得に踏み切った。投手、捕手をのぞく全ポジションを守れるユーテリティー・プレーヤーで、メジャー通算31試合出場している。今季メキシカン・リーグでは83試合出場し、打率.344、13本塁打、54打点の好成績をマークした。

ポイントゲッターが不在



来季で来日8年目を迎えるビシエドも安泰ではない

 中日を取材するスポーツ紙記者は「アルモンテはNPBでプレー経験があるので計算できる。カリステは阿部、京田が抜けた二遊間で起用する可能性が高い。外国人補強はこれで終わらず、長距離砲の獲得に向けて調査を進めていると聞いています。一軍の外国人枠をめぐる争いが熾烈になることで、長年打線の中心だったビシエドも結果を残さなければ、レギュラーを保証されていない。昨年までと打線の顔ぶれが大幅に変わる可能性は十分にあります」

 昨年のチーム総得点はリーグワーストの414。三冠王を獲得したヤクルト・村上宗隆とシーズン終盤まで首位打者争いを繰り広げた大島洋平、プロ3年目で最多安打のタイトルを獲得した岡林勇希とチャンスメークできる一、二番はいるが、ポイントゲッターの働きが物足りなかった。四番を務めたビシエドは打率.294、14本塁打、63打点。得点圏打率.308を残している一方で20本の併殺打はリーグワーストだった。来季は中日で8年目を迎えるが、一塁の定位置を確約されているとは言えない。

 ビシエドだけではない。内野すべてのポジションでレギュラーを約束された選手はいない。ハイレベルな競争がチーム力の底上げにつながる。来季に向けての戦いは、すでに始まっている。

写真=BBM
 
   

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