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「モノタロウ」が供給網拡充で「当日出荷」を強化 製造業支える消耗品のネット販売で新戦略

OVO

「モノタロウ」―。一度聞いたら忘れられないネーミングの通販サイトは、軍手や工具、研磨剤といった業務用商品約1900万点をインターネットで販売し、近年急成長している。サイトを運営する「MonotaRO」(兵庫県尼崎市)は、経営の柱とする「当日出荷」には、商品の供給網の整備が欠かせないとして11月24日、「モノタロウのサプライチェーンマネジメント高度化戦略」と題したプレスセミナーを開催した。
2000年に設立した同社は、製造業など事業者向けに「間接資材」と言われる製造に欠かせない消耗品のネット販売を始めた。「間接資材」はヘルメットや安全服、手袋、ねじ、切削工具、水回り部材など多岐にわたる。東京オフィス(東京都港区)で開いたセミナーに登壇した執行役・田村咲耶サプライチェーンマネジメント部門長は「会社の玄関先の掃除で使うちり取りもその一つ」と説明した。

 取扱商品数は、2016年に1000万点に達し、2022年9月に1900万点を突破したという。2022年度の連結売上高は約2260億円を見込んでおり「(達成すれば)13年連続で約120%成長になる」と強調した。
田村氏の説明によると、製造業者などが間接資材を調達しようとすると、以前は「取引先に連絡」「見積もり」「価格交渉」「発注」「納期確定」といった時間と人的コストが必要だったが、モノタロウは自社の物流倉庫に在庫を持つ強みを生かし「発注」「当日発送」「翌日納品」を実現しているという。
モノタロウの物流拠点は現在、兵庫県に1カ所、茨城県に2カ所あり、約51万点の在庫をそろえている。取引先の在庫も含めると約61万点が「当日出荷」できるとしている。この日説明した「サプライチェーン高度化」については、在庫がない商品をいったん自社物流拠点に集めて出荷するため、納品には数日かかっていたものを、取引先の倉庫から直接送ることで納期を早める選択肢を増やしたという。「さらに自社の在庫点数も増やす」として、新たに水戸市に物流拠点を建設する方針を明らかにした。

 また、これまで在庫の保有は過去実績を基に予測していたが、コロナ禍による需要の変化があり、田村氏は「過去実績から予測するのが難しくなった」と話した。このため、コンピューター技術を活用した機械学習による需要予測を取り入れたといい、「ロックダウン(都市封鎖)などによるサプライチェーンの混乱下でも『当日出荷』にこだわる」と強調した。
モノタロウという名称の由来には「間接資材流通における不透明、非効率を桃太郎の鬼退治にかけて解決する『流通の鬼退治』」という意味もあるという。最近は「モノタロウ」のテレビCMが流れ、個人消費者向けも手がけているが、田村氏は「主力はあくまで事業者向け。顧客への利便性向上を図っていく」と締めくくった。

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