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香取慎吾にとってのYouTubeという“遊び場” キャラクターから素の語りまで……尽きぬ表現への欲求

Real Sound

SHINGO KATORI YouTubeチャンネルより

 香取慎吾がYouTubeを始めたのが、2020年1月1日のことだった。あれからまもなく3年というタイミングでチャンネル登録者数が45万人を突破。11月15日には慎吾=405(しんご)にちなみ「チャンネル登録者450,000人記念!450,405人行くまで帰れません!」と題した生配信を実施してファンを喜ばせた。

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 「なんか突破記念に“じゃあ生配信でもしてみる?”なんつって」と急に思い立って生配信をしたというライトさも、香取がYouTubeを楽しんでいることが伝わってきて微笑ましい。香取は自身の仕事場を「遊び場」と呼ぶ。小学生からアイドルとして活動し、メディアの現場で育った香取らしい感覚だ。

■キャラクターと素を行き来するバラエティの見せ方

 香取のYouTubeチャンネルが他のチャンネルと大きく違うのは、チャンネル内でいくつものコンテンツが細分化され、それぞれのキャラクターが確立しているところだろう。まずメインキャラクターとして登場しているのは、黄色い帽子と手書きのイラストTシャツ&短パン姿という出で立ちの“しんごちん”だ。

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 “トップYouTuberを目指している少年”という設定で、歌ってみた企画や有名YouTuberとのコラボも展開。先日もガチャピン&ムックと共にSEKAI NO OWARIの「Habit」をハモって見せるなど、いわゆる流行モノを取り入れていくスタイルだ。

 1000℃の鉄球をスライムやスイカに入れてみたり、炭酸水メーカーで牛乳や野菜ジュースをシュワシュワさせてみたり……と、いわゆる“YouTuberっぽい”ネタを多く取り入れているが、たとえ何度もこすられてきたネタであっても、まったく別の角度から楽しませてくれるのが香取慎吾の底力。

 例えば、11月25日にアップされた動画「掴めない物体で棒を作ろうとしたら大爆笑だった!」では、そのタイトルにあるように掴もうとすると手からするりと飛び出してしまう謎の物体が登場するのだが、香取はそれをムギュッと掴んでみせてしまう。

 「みんなさ、これ流行ったときのYouTuber、掴めない風にしたんだよ絶対(笑)」なんて、いたずらっぽく笑ってみせる。その姿が“テレビスターの逆襲”のように感じられて面白い。成熟しきったテレビの世界にとって脅威的存在になったYouTube。だが、今度はYouTube側に型ができつつあるところを突いていくような構図だ。

 そんな掴めない“はず”の謎の物体を長い棒に刺していく。本来は掴めないから笑えるはずなのに、掴めてしまうという困った状態。それを香取はどのように見せれば楽しませることができるのか。「ちょっと本気だすわ。今までいろんな仕事をやってきた本気ぐらいの本気だすわ!」と気合を入れて取り組み始める。

 「要点は、掴めないときに“うわ!”とか言って、しんごちんのキャラっぽい声ではやらないはずなんだよ。しんごちんなのに素に戻っちゃうほうが、掴めない感じだと思う」など、リアクション芸の裏側をバラすような解説に、見てはいけないものをのぞき見しているような気持ちになる。しかし、そうした見せ方のテクニックを知った上であったとしても、「マジのやつきた」と素のリアクションを披露して笑いを誘う香取慎吾のバラエティ力に改めて感心させられるのだ。

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