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山本千尋が『鎌倉殿の13人』で得た役者としての在り方 「トウはお守りのような存在に」

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山本千尋(写真=井上ユリ)

 三谷幸喜の研ぎすまれた脚本に、演出をはじめとしたスタッフ陣の優れたチームワーク、そしてそれに応える役者陣の好演によって、毎週目が離せない物語となっているNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。主人公・北条義時を演じる小栗旬を中心に、主演クラスの役者陣が入れ代わり立ち代わり物語を支えてきた。そんな本作の中において、限られた出演シーンながら視聴者に強烈な印象を残した俳優がいる。暗殺者・トウを演じた山本千尋だ。

 山本はAmazon Originalドラマシリーズ『誰かが、見ている』に続いての三谷組への参加。『ウルトラマンジード』(テレビ東京系)をはじめ、“アクション女優”として圧倒的存在感を放ってきた山本だったが、『誰かが、見ている』ではそのアクションを封印し、父役・佐藤二朗とのセッションで見事なコメディエンヌの才能を発揮した。その活躍が認められたのだろう、三谷は『鎌倉殿の13人』で山本にこれ以上ないほどの適役を用意した。そんな高い期待値に山本は一体どう応えていたのか。『鎌倉殿の13人』を終えて山本は何を思うのか。

●梶原善から受け継いだ魂

ーー『鎌倉殿の13人』も最終回まで残りわずかとなりました。毎週、視聴者の実況もすごい盛り上がりをみせています。

山本千尋(以下、山本):事前に完パケ(完成した映像データ)をいただいているんですが、私も毎週リアルタイムで観ています。「#鎌倉殿の13人」を調べるのも本当に楽しくて。みなさんの感想や考察に驚かされますし、本当に多くの方にご覧いただけているんだなと実感しています。

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――山本さんが演じる暗殺者・トウは、視聴者の中でも屈指の人気キャラクターとなっています。

山本:トウの師匠である、梶原善さん演じる善児がすごく人気があって、私はその土台をそのままいただいたような感じです。梶原さんの素晴らしいお芝居と、三谷さんの素晴らしいアイデアによって生まれたキャラクターなので、本当に恵まれていたとしか言いようがありません。

――三谷さんが脚本・演出を手掛けた『誰かが、見ている』では、山本さんは得意のアクションを封じられるような形でした。その反動からなのか、今回はアクション全開の役柄で。だからこそプレッシャーもあったのでは?

山本:『誰かが、見ている』の際に、「せっかくアクションが出来る女優さんなのに、全くなくてごめんね」と三谷さんから声をかけていただいたんです。そして、今回の役。本当にうれしくて。やっぱり、“大河ドラマ”は特別で、家族や親戚もとんでもなく喜んでくれるんですよ。自分がどれだけ出演したいと思ってもそれが叶うことの方が少ないこの世界の中で、このような素敵な役をいただけたこと、改めて振り返っても夢のようなことだったと思います。今後もこの仕事を続けていく上でも、トウという役は自分のお守りのような存在になっていくと感じています。

――源頼朝(大泉洋)、源義経(菅田将暉)など、三谷さんの新たな人物解釈が面白さにつながっている『鎌倉殿の13人』ですが、意外にもオリジナルキャラクターは少ないです。そんな中で、トウは数少ない完全オリジナルのキャラクターで。

山本:本当にありがたい限りです。三谷さんも「歴史考証の先生からダメ出しされない楽しんでるキャラクター」とお話されていたんです。せっかく楽しんで生み出してくださったキャラクターなんだから、私も楽しまないと意味はないなって。初めての大河でアクションもあって、プレッシャーは感じていたのですが、「とことん楽しんじゃえ!」とスイッチを入れることができました。

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