松尾 汐恩 (大阪桐蔭)
今季は2位だったDeNA。今秋のドラフトでは今後の黄金時代を築く上で、重要な選手を指名できたといえるが、今回はテーマ別に紹介していきたい。
まずはドラフト1位の松尾 汐恩捕手(大阪桐蔭出身)について。
ドラフトに指名された選手は、全員が一定の成績を残してほしいと思うが、モノにしなければならない選手が数人いる。
モノにしなければならないというのは、チームの主力選手、球界でもトップレベルになれる選手ということである。
それが1位の松尾なのだ。
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国際大会、全国大会での活躍は、ずば抜けている。
・甲子園は4度の出場 そのうち3回は正捕手として出場
・甲子園通算5本塁打
・センバツ甲子園、夏の甲子園、明治神宮大会、国体すべてで本塁打を打っている
・国際大会でもベストナインを獲得
ここまで実績をもたらした松尾の強みは、
・遠くへ運ぶ技術
・経験を重ねるごとに洗練される打撃
・二塁送球1.8秒台の超強肩
・元遊撃手の経験を生かした抜群のフットワーク
・大舞台で結果を残す「星」
DeNAは毎年、優秀な選手が入っているが、大舞台でも期待通りに活躍できる「星」を持った選手はかなりプラスだと考える。
ではどんな将来像がおすすめか? 3年目以降から1軍で大ブレーク路線が理想だろう。まだ心身ともに完成されていない高校生野手が1年目から中途半端に数字を出して、大成した例はあまりない。嶺井 博希捕手(沖縄尚学出身)がFAでソフトバンクに移籍したが、それでも松尾は2軍でしっかり英才教育してほしい。