まだ見ぬ高みに到達するために。必要なものは「全部」。欲張りかもしれないが、ワールドカップのピッチで感じた差を埋め、超えていくためには何事にも貪欲になる他ない。
「フィジカルも、技術も、頭の中も、全部必要だと思います。結局、サッカーはフィジカルが5、6割を占めると思うので、そこの底上げは間違いなく必要。そのフィジカル状況での技術と頭というのは、より高いものが求められると思います」
ドイツ代表の基準を体感したことで、目指す場所はより明確になった。「もっと上手くなりたい」という心の底からの欲求を前に進み、階段をのぼるためのエネルギーに変えて、田中は「とんでもない選手」というまだ見ぬ境地を追い求めていく。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)