
四星球 撮影=石井麻木
初日本番前独特のソワソワ感とは打って変わり、2日目は演者も関係者にもリラックス感が漂っている。ダイスケはんはお気に入りの徳島の大野海苔について、康雄と話し込んでいる。ちなみに初日にも1パック渡されていたが、既に食べきっており、2日目の大野海苔を配給されている。そんな中、14時5分入りであるBRAHMANが早くも開演前の11時半に到着。今や各フェスのムードメイカーでありキーマンであり番長であるTOSHI-LOWが舞台裏に現れるだけで場は大きく和む。そして、終盤、やはりTOSHI-LOWは、この2日目を大いに盛り上げてくれる事になっていく。
11時50分。司会のダイスケはんが登場して、たくさん地元店が出店している飲食ブースや地元店とのコラボお土産などを丁寧に説明していく。その他にも馴染みのあるアパレルブースなど、四星球と関係性がしっかり築かれた店しか出店していないというのは、出展ブースエリア前を通る度に気持ち良かった。文化祭の出し物的な温もりしかない。あっ、アスティとくしま30周年、四星球20周年の他にも、康雄が地元半田の半田そうめん王子になって10周年というアニバーサリーの話題にもなった! そう言えば、初日の四星球は20分押したらしいが、この日もオープニングから危うく押しそうになり、慌ててトップバッターへ!
そのガガガSPのコザック前田は、『前説から押すイベントあるか?!』と笑いながら登場。前田は、四星球が元々ガガガSPのコピーバンドをしていた事も明かし、だから主演者の中で一番付き合いが長いとも話す。
『僕らなんて、本当はステージぞめきなんですよ。それを四星球の計らいで…、後輩やけど親心あっての大きなステージなんです』
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このMCに泣いた観客、演者、関係者は多かったのではなかろうか。四星球のバンドマンシップともいうべき、真の意味での絆を感じるしか無かった。2日目のトップバッターは、ガガガSPでしか有り得なかった。

ガガガSP 撮影=石井麻木

ガガガSP 撮影=石井麻木
それでいうと、その後は後輩の04 Limited Sazabys。名古屋のバンドであり、彼らも地元でフェスを開催し続けている。そのフェスの準レギュラーと四星球の事をGENは話していたが、それぞれのバンドが、それぞれのフェスに呼び合う姿は本当に美しい。一昨日34歳になったばかりのGENは、どの現場でも中堅になってきたが、この場では後輩だと嬉しそうに話すのも良かった。フェスをやり続けるという意味では、地元京都でやり続けるROTTENGRAFFTYも、だからこそのメッセージを贈った。
『徳島でロックバンドが集まるフェスになると思うので、毎年やってくれ!』
このメッセージを贈ったN∀OKIは、その後、本番前の四星球の楽屋に現れて、ずっと地元でフェスをやり続ける大切さを説いていた。町興しになるんだと何度も説いていた。あくまで舞台裏でのワンシーンだが、このシーンは脳裏に焼き付いている。
