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2020年にコロナ禍で上演中止となったオリジナルミュージカル「チェーザレ」が来年1月についに上演決定

TOKYO HEADLINE

主役のチェーザレ・ボルジアに中川晃教

 中川晃教主演のミュージカル「チェーザレ 破壊の創造者」の製作発表記者会見が11月24日、東京・品川区の大井競馬場で行われた。

 同作は惣領冬実の同名コミックが原作の明治座が手掛けるオリジナルミュージカル。15世紀のルネッサンス期のイタリアを舞台に31歳の若さで亡くなったイタリアの軍人であり政治家だったチェーザレ・ボルジアの理想に燃えた戦いを描いたもの。2020年4月に上演予定だったものの、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための緊急事態宣言が発令されたため公演直前で上演中止となっていた。

 この日の会見には主人公チェーザレを演じる中川、チェーザレに生涯忠誠を誓う腹心のミゲルを演じる橘ケンチ(EXILE)、チェーザレの父であり、ボルジア家の当主ロドリーゴ・ボルジアを演じる別所哲也の3人が出席した。

 中川は主人公のチェーザレが「馬の名手だった」とのことで大井競馬場の誘導馬クリールマグナムに乗って登場。そして「この作品、2020年に上演する予定でした。さまざまなことが、この作品を再び上演させてくれる追い風となりました。日々稽古を積んでいるところです。皆さんに見ていただけるその日に向かって精進していきたいと思っています」などとついに実現する舞台への意気込みを見せた。

橘ケンチはミュージカル初挑戦

 橘は「EXILE」のパフォーマーとして活動するかたわら舞台や映画などで役者としても着実にキャリアを重ねているのだが、ミュージカルは初出演。「僕にとってはミュージカル初挑戦。そうそうたる出演者の皆さんと稽古させてもらっていますが、日々新鮮な発見や驚きがあって、ワクワクしてドキドキしています。僕は人前で歌を披露したことがないんです。多分、初めて橘ケンチが踊りを封印して歌を披露するというシーンが見られると思うので、そちらも楽しみにしていただければうれしいです」と初体験にワクワク感を隠せない様子。その一方で「僕は今回からの参加ですが、顔合わせの時に前回からいらっしゃる皆さんの熱い思いを聞いて、これは僕も本腰を入れて、この座組に命をかけるくらいのつもりでいきたいなという思いがメラメラとわき立っています。最後までこのチェーザレの世界観を生き抜いていきたいと思っています」とこの舞台にかける決意を見せた。

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 ミュージカルへの豊富な出演を誇る別所は「この作品はコロナ禍を潜り抜け、生き抜き、そして、いよいよ来年生まれようとしています。私が演じるのはチェーザレの父親。権力のために教皇になりたいと野心を燃やす男。今回はヨーロッパのローマを、イタリアを中心とした壮大な歴史絵巻を皆さんにお届けできればと思いますし、明治座が150周年でオーケストラピットを開けるということですから、どういうオーケストラピットなのか、ぜひ音楽とともに楽しんでいただきたい。私も今年、こういう仕事を始めて35年という節目。150年にはかなわないが、35年という時間を生き抜いてきました。1年1年“初”というものがなくなるんですが、明治座の舞台に立たせてもらうのは初めてになります。新鮮な気持ちで皆さんにこの作品を届けていきたいと思っています」と語った。

 コロナ禍を乗り越え、約2年10カ月の時を経てついに上演にこぎつけたことについて中川は「この作品は何年も前から上演のタイミングをいつにしようかと考えていらっしゃる明治座の方々の思いは感じていました。僕はチェーザレの16歳の時も演じるんですが、11月で40歳になるので、決まった時には“2023年か”と思ったことは覚えています」と上演が決まった時の心境を振り返った。そして顔合わせでの明治座のプロデューサーの話を聞いて「運命の役と出会えたんだなと再び実感している」と現在の心境を語った。

 また、今回から参加する橘は「多くの方が初演から残っているんですが、途中参加の僕たちのことも温かく出迎えてくれる座組だなと感じました。前回は一度完成まで行ったわけじゃないですか。今回、初日から稽古に参加して思ったのは、1回ゼロに戻そうとしているなという気合を感じるんです。日々、試行錯誤を繰り返していて、改めてチェーザレというものをゼロから最高の作品にすべく、皆さんが切磋琢磨しているんだなと感じられて、僕も改めて気合が入っています」などと稽古場の雰囲気を明かした。

明治座の“幻”のオーケストラピットが創業150周年にして初稼働

 今回は明治座の“幻”といわれるオーケストラピットを創業150周年にして初稼働。生演奏による本格ミュージカルとなるのだが、その楽曲について中川が「いろいろな楽曲があるんですが、僕は日本語という言葉が持つ美しさ、音感を感じている。チェーザレはヨーロッパの時代を描いているんですが、日本のオリジナルミュージカルなので、日本語。島健さんの旋律がぴったりとはまっていて日本語の美しさを感じました」と言えば、別所も「僕も世界からの素晴らしいミュージカルに何本も出演させていただきましたが、それを翻訳して作るのとはまた違うものになっている。とても難しいアプローチをしなければいけない楽曲もあるんですが、そのキラキラ輝く音楽たちをぜひ感じてほしい」と語った。

 またオリジナルミュージカルということについて中川は「ウェストエンドやブロードウェイから権利を買って上演するミュージカルは、仮に日本人の解釈やオリジナルの演出を取り入れた上演だったとしても、お手本や見本がある。でもチェーザレという作品にはお手本も見本もなく、ゼロから集まった素晴らしいクリエイターやキャストの皆さんと一緒に作り上げていく。この経験の全てが、オリジナルミュージカルを作っていく経験なんだと日々実感している。そのなかで悩みもするし、答えがなくてもどかしいときもあるが、みんなで話し合ったりしていく中で化学反応が起こっていく。そういった場を明治座さんにいただけている。この経験は何事にも代えがたいものなのかなと思っています。お客様が入って幕が開いた瞬間に、オーケストラピットから音楽のシャワーがあふれ出て劇場いっぱいに満たされていく。その日を夢見て、希望を絶やさずに作品作りに挑んでいきたいと思っています」などと語った。

 同作は2023年1月7日から2月5日まで東京・明治座で上演される。

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