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「この人殺し!」 命に代えても長男を産ませようとする夫に必死の訴え 「シスター」本編映像

映画スクエア

 11月25日より劇場公開される映画「シスター 夏のわかれ道」から、妊娠の状態が続けば命にかかわる状態の妊婦を、看護師のアン・ラン(チャン・ツィフォン)が必死で説得するシーンの、本編映像が公開された。

 母体が危険を知りながらも、待望の長男を産もうとする夫婦。救急車で搬送される妊婦に向かって、「あなた自身の体ですよ。息子を産むことが、命より大事なこと?」とアン・ランは訴える。だがアン・ランは、「やっとできた子を堕ろせというのか?邪魔をするな!」と夫に突き飛ばされ、あげくは犯罪者扱いの暴言を吐かれる。その様子をただ悲しそうに見つめる、夫婦の幼き娘たち。自身が望まれない娘として育ったアン・ランは人ごとには思えず、「死んでも息子を産ませるの?この人殺し!」と泣き叫ぶ。

 一人っ子政策の時代を生きた1986年生まれの女性監督と女性脚本家のタッグで制作された本作。イン・ルオシン監督は「現在の中国では、女性の地位は大きく向上し、自由な選択が出来るようになりました。その一方で、抑圧された女性の運命に対しては無関心という現実があることも事実です。家父長制は、“根付いている”よりも“激しく揺れ動いている”という状況だと私は思います。多くのことが知らぬ間に変化し、同時に多くの矛盾が生まれます。大都市で暮らす女の子たちは、自由に個人の暮らしや職業を選ぶことができますが、アン・ランにはそれが出来ませんでした。彼女はうまれた時から、この家父長制に苦しめられてきたのです」と語っている。

 「シスター 夏のわかれ道」は、見知らぬ弟が現れて突然姉になった女性を描いた作品。疎遠だった両親を交通事故で失い、見知らぬ6歳の弟・ズーハンの養子先が見つかるまで面倒をみることになったアン・ラン。しかし、アン・ランには幼い弟を思いやる気持ちが少しずつ芽生えていく。アン・ランを演じるのは岩井俊二監督作「チィファの手紙」に出演したチャン・ツィフォン。本作が長編2作目となるイン・ルオシンが監督を務め、脚本はヨウ・シャオインが担当。新鋭の女性作家がタッグ組み、中国社会の背景にある一人っ子政策と家父長制の影に真正面から切り込んでいる。

【作品情報】
シスター 夏のわかれ道
2022年11月25日(金) 新宿ピカデリー、 ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開
配給:松竹
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