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佐藤竹善 恒例のクリスマスツアー開幕直前のリハーサルスタジオで訊いた、ライブへの心持ち、選曲の理由、今後の活動について

SPICE

『佐藤竹善Your Christmas Night 2021』より


ファンにとってはこの時期の恒例企画となっている、佐藤竹善のクリスマスツアーが今年はコロナ以前のように全国をまわる形で開催。バンドはお馴染みのジャズコンボ編成だが、今回はキーボードに青柳誠を迎えているのも話題のひとつ。果たしてどんなステージになるのか、リハーサルが佳境に入っているスタジオにお邪魔してインタビューした。

――まず世の中の状況として、ライブを取り巻く環境がようやく普通の状況に戻ってきつつあります。そういうなかで、竹善さん自身のライブのペース、ライブに向かう心持ちは、この1年を振り返ってどんな感じでしたか。

今年に入ってからは、右上がりでどんどん増えていって、その増えていくのに比例して気分もどんどん上がっていってますね。

――10月9日にはLINE CUBE SHIBUYAでアルバム『Cornerstones 8』のリリース記念ライブをやりましたが、あのライブについてはどんな感触でしたか。

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久しぶりのホールでのソロパフォーマンスだったので、嬉しかったという気持ちがまずは非常に強いですよね。これが皮切りとなって今後もいい感じにきっとなっていくだろうなというスタート感もありましたし。シングライク(SING LIKE TALKING)を来年やれそうなんですけど、その助走みたいな気分を味わったり……。西村(智彦)がゲストで来たっていうのもありますし。そういうふうに、すべてが非常に前向きな思いでステージに立ってましたね。

――それを経て、今回のツアーが始まるわけですが、今回の大きなトピックのひとつとして、キーボードが青柳誠さんだということがあります。例年クリスマスツアーをともにしてきたJAZZ CREATURESには宮本貴奈さんという素晴らしいピアニストがいるわけですが、今回はドラムとベースは変わらず、キーボードを青柳さんに依頼されたいきさつ、そして青柳さんというプレイヤーについてあらためて紹介していただけますか。

まず貴奈ちゃんが非常に忙しくなってきて、ピアノ演奏のみならず、編曲やら何やらで年末が結構いっぱいになってるんですよ。恒例のスヌーピー祭りみたいなスヌーピーコンサート(スヌーピー プレミアム・シンフォニック・クリスマス・コンサート)とかもあったりして。でも僕らの世界は、関わったミュージシャンが忙しくなるのは非常にいいことなので、それはそれでもう割り切ってやっていくんですけど、JAZZ CREATURESというのはやっぱり貴奈ちゃんがいての3人という場合だけ使おう、と。そういうようなわけで、今回は単純に、名うてのジャズミュージシャン3人とやるということです。

――その3人のうち、ベースとドラムがJAZZ CREATURESと同じプレイヤーだということですね。

そうですね。青柳さんに関しては、僕が大学の頃からナニワエキスプレスのキーボードとして大活躍していて、以降ずっと有名なわけですが、いちばん近しくなったのは2019年暮れのジャズビッグバンドとやった『Cornerstones 7』のライブです。あのビッグバンドで青柳さんがピアノだったんですよ。その前の「ドント・ストップ・ミー・ナウ」のレコーディングも青柳さんでした。その前に『情熱大陸』のライブとか何度か一緒になっていますが、がっつりやったのは「ドント・ストップ・ミー・ナウ」のレコーディングとビッグバンドの東京のライブです。それで、あらためて“青柳さん、いいな”なんて思っていた矢先に貴奈ちゃんがダメになったので、“じゃあ、ぜひ青柳さんに”という話です。この世界の良いところは、誰かがスケジュールが合わない時ってピンチであると同時にチャンスでもあるんですよ。別の才能と一緒にやれるという意味で。ですが、青柳さんが空いててよかったなと思ってたら、去年は青柳さんが体を壊されたんですよね。でも、それもまたチャンスで、3公演を振り分けて、武本(和大)くんとソルト(塩谷 哲)、それに貴奈ちゃんという3人体制でやることができたっていう。そういう去年があって、そして今年はあらためて、ぜひ青柳さんで、と思ってました。

――JAZZ CREATURESの演奏は、最初はセッション感が強かったけれど、だんだんバンドになっていったという話を以前聞かせていただきましたが、そういう意味で今回は名うてのミュージシャンによるジャズセッション、というような感じの演奏になりそうですか。

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