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福岡空港国際線と市中心部を「地下鉄」で結ぶ?市が検討 バス減便必至も…西鉄社長が歓迎する理由

J-CASTニュース

福岡市の都心部と福岡空港の国際線ターミナル(同博多区)を地下鉄で結ぶ計画が現実味を帯びてきた。地元紙の西日本新聞が2022年11月21日、高島宗一郎市長が計画を「検討していることが分かった」と報じ、高島氏は同日午前の記者会見で、多くある選択肢のひとつとして検討する考えを示した。

天神は博多駅といった都心部と空港の国内線ターミナルは、すでに地下鉄で結ばれている。だが、国際線ターミナルへ行くためには、国内線から無料連絡バスで10分程度かけて移動するか、都心部からバスやタクシーを使う必要がある。西日本鉄道(西鉄)の林田浩一社長は同日夕に東京都内で開いた事業戦略説明会で、計画について「全体としてはウェルカム」だと歓迎姿勢を示した。仮に地下鉄が開通すればバスの減便は免れないが、林田氏によると、空港の活性化でビジネスチャンスが増える上、今後のバス事業は「やたらめったら走らせればいいというビジネスではなくなってくる」。減便で浮いた経営資源を別の場所に振り向けたい考えだ。

市長選直後に報じられて「びっくりしている」

福岡市の地下鉄は、1993年に1号線(現在の空港線)を延伸する形で博多-福岡空港間が開業。当時は国内線と国際線のターミナルが隣接していたが、99年に現在の国際線ターミナルが開業。都心からのアクセスが不便な状況が続いてきた。

報じられた国際線ターミナルへの乗り入れ計画は、橋本-天神南間を結ぶ七隈線を延伸する形が想定されている。七隈線は23年3月に天神南-博多駅間が開業予定。博多駅から国際線ターミナルに向けて、さらに約3キロ伸ばすルートが有力だとしている。都心へのアクセスを改善することで、訪日外国人客(インバウンド)や外国企業の呼び込みにつなげる狙いがある。

高島氏は11月20日に投開票された市長選で4選を決めたばかり。このタイミングで計画が大きく報じられたことに、林田氏は「びっくりしている」。「どうなるかというのは置いておいて、一般論として…」と前置きした上で、仮に計画が実現すれば福岡空港の国際線の機能が強化され、訪日外国人客がスムーズに都心部に移動できるようになるため「さらに人の流動化が活性化する」と指摘。その上で、次のように歓迎姿勢を示した。

「私ども西鉄という企業は、福岡に根を張って、福岡の町が元気になればなるだけ、グループ全体としてのビジネスチャンスも増えるということなので、全体としてはウェルカムだ」

今後は「分担しながら効率的な交通ネットワークを維持」

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政府が行ってきた福岡空港の運営は19年4月に民営化され、運営する「福岡国際空港株式会社」は西鉄の持分法適用会社だ。同社はコロナ禍で減便された路線の復便やネットワーク拡充に向けた取り組みを行っており、福岡空港の利用客が増えることは西鉄の利益にもなる。都心と国際線を結ぶバスの減便については、

「これからバス事業は、乗務員の確保やさまざまな問題があって、やたらめったら走らせればいいというビジネスではなくなってくる。ある意味、非常にいろいろな交通事業者さんと連携しながら、分担しながら効率的な交通ネットワークを維持していく、ということが課題になってくる状態」

などと説明。全体最適を重視していきたい考えだ。

「それ以外のところに経営資源を振り向けて、全体としてうまく成り立つということなので、大きな基本的な考え方としては、ウェルカムなスタンスだと思っている」

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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