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『舞いあがれ!』柏木の意外な一面が明らかに Snow Man 目黒蓮の巧みな人物造形

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『舞いあがれ!』写真提供=NHK

 『舞いあがれ!』(NHK総合)第38話で、舞(福原遥)は中澤(濱正悟)から「都築ポイント」について聞かされる。都築教官(阿南健治)は時折メモをとっているのだが、その中には舞たちのあらゆる情報が記されており、その情報は帯広のフライト課程にも引き継がれる、との噂だ。不明瞭な部分が多く、矢野(山崎紘菜)や水島(佐野弘樹)は呆れるが、舞はその話を真に受けていた。

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 しかし信憑性のない「都築ポイント」の噂が、舞たちの距離を近づける。授業中、柏木(目黒蓮)と矢野が口論を起こすと、都築が何らかのメモをとった。都築が何を書き残しているのかは定かではないが、都築のメモが気にかかる舞はチームの親睦を深めるべくクリスマスパーティーの開催を決意した。

 クリスマスパーティーで何ともコミカルに映るのが、つんけんした態度をとる柏木の意外な一面だ。柏木は舞から何度誘われようと無愛想な態度で突き放し続けるのだが、「都築ポイント」について聞かされると、都築教官の評価が気になるのか考え込む表情を見せた。評価につながるなら、とパーティーへ足を運ぶのが完璧を目指す柏木らしくて面白い。都築教官がいる手前、柏木と矢野が空気を読んだのも面白かった。極めつけは、あれだけぶっきらぼうに接していた柏木が「岩倉、もう1枚焼いてくれ」とお好み焼きのおかわりをお願いする場面だ。柏木は自身の言動に皆が驚いていることに戸惑っていた。柏木は舞が作るお好み焼きを子どものように純粋な目で見つめる。初めて食べたお好み焼きへの感動が伝わってくるが、その世間離れした言動のおかげで、柏木の人物像が少しずつマイルドになっていく。柏木の生い立ちを知った矢野が「どうりでいつも自信満々なわけね」と口にすると、これまた純粋な表情で「俺が?」と返した。入学前の最終面接で舞に強烈な印象を残し、その言動で同期たちを度々凍り付かせてきた柏木だが、その態度に無自覚だったことが明かされた。矢野は呆れ返っていたが、近寄り難い印象があった柏木と仲間たちの距離は少しだけ縮んだように感じられる。

 とはいえ、縮んだと思われた彼らの距離は物語終盤で再び遠ざかる。

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 劇中、水島は皆に隠れて親からの手紙に目を通すと、苦々しい表情で手紙をクシャクシャに丸めていたし、中澤も舞の前では「こう見えて、愛妻家なんで」と言っていたが、電話口では何やら揉めていた。矢野も過去に勤めていた商社での出来事が尾を引いているらしく、男性に敵意を向ける。彼らはそれぞれ事情を抱えているようだが、お互いにそのことを知らない。

 矢野の言葉でいきり立った中澤が「俺をボンボンの水島と一緒にするな」と口にすると、「おいおいおい、聞き捨てならないな」と水島が苛立ちを見せる。その場が途端に混乱し、舞が慌てふためいていると、吉田(醍醐虎汰朗)が「け、煙出てる」と声をあげた。舞はお好み焼きを焦がしてしまう。お好み焼きを楽しみにしていた柏木が焦げたお好み焼きを前にシュンとした表情になった。

 「都築ポイント」の噂は舞たちが一堂に会する機会を与えてくれたが、チームとしてまとまるのはもう少し先の話になりそうだ。

(片山香帆)

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