「唯一の好物」という差し入れのアンパンを食べ終えた萩本は、自身の大学生活について楽しそうに語りだした。
「いま駒澤大学に通っているんです。大学にリュックサックを背負って行き、授業を受けてノートをとる。僕は老人ですが、大学ではただの学生。そんな毎日が非常に新鮮ですね」
テレビ番組で「視聴率100%」を獲ることもまだあきらめてはいない。
広告の後にも続きます
「仕事は共演者やスタッフを好きになって、『こいつに恥をかかせたくない』と思うと、うまくいくんです。自分でこれをやりたいという欲でやった番組はたいていコケます。
ひとつの番組が終わっても、まだ終わりじゃないんですよ。次にたどり着くところがあるんです。
視聴率30%は単に番組ではなく、そこに至る物語がもらえる数字。僕は熱のある物語を作っているんです。『この時代でも30%獲れる』という気持ちで作る。30%番組をいくつもやれば、100%になる。時代がどう変わろうと、視聴者はその熱量が見たいんです」
本誌記者に「長い1日が終わっても、『終わった』という感覚はゼロ。『また始まる』という感じしかない」と語っていた欽ちゃん。この意気なら、すぐに復調して新たな笑いを見せてくれることだろう。