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空き家にトラちゃんといるクールボーイを発見!再び捕獲器を仕掛けた/二度連れ戻された「脱走ねこ」の物語(11)

アサ芸プラス

 2度目の脱走から2日目の朝。近所を探し回って我が家から4軒目の空き家で立ち止まって、しばらく様子を確認する。庭は草木が生え、奥の壁の手前には物置もある。猫には都合のよさそうな場所はいくつもある。ここは重点観察地区である。

 昼、夕方と、同じように見回ったが見つからない。勝負は猫が動き出す夜中である。深夜12時を回って懐中電灯を持って空き家に行ってみる。気配はない。塀の扉を開けず、伸びをして庭に面したあたりを凝視してみたら…。

 いた! クールボーイがいるじゃないか。それも茶虎の野良猫、トラちゃんと一緒だった。依然と同じように尻尾を振ってうれしそうにしている。伸びをしたまま「クー」と呼んでみた。一瞬、チラッとこちらを見たような。

 前夜と同じように庭の木製の扉を開けてみた。クールもトラちゃんも物音に気がついたようで、ギクリと身構えた。扉が開いた隙間の先の暗闇でクールと目が合った。

「クー」といったら、ソッポを向いた。中に入ろうと動くと、クールもトラちゃんも申し合わせたように奥に逃げてしまった。どこに消えたのかはわからない。そうなったら、庭に侵入して探すしかない。だがけっこう雑草が生えていて、足に何かが引っかかる。暗闇でライトを照らして、誰かに見つかったら泥棒だと通報されるかもしれないので、ドキドキしながら一瞬だけ照らしてみる。周囲を見たが、猫の姿はない。

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 いずれにせよ、前日見たサバトラの猫、トラちゃんにクール…。ここは猫たちの館なのだろう。その場は扉を音が出ないようにゆっくり閉めて家に戻った。

「クール、いた。やっぱり、あの空き家」

 と連れ合いのゆっちゃんに言うと、

「やっぱりね、クーはどうしてた?」

「トラちゃんと一緒。昨日見たサバトラの猫も一緒。楽しく過ごしているかもしれない」

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