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失敗を許さない日本人…間違った非難でも「毅然とした態度を取れない」理由

幻冬舎ゴールドライフオンライン

※本記事は、松本繁治氏の書籍『壊れたニッポンを治す為の21の処方箋』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

【前回の記事を読む】「学校教育の大罪である」日本人に必要な“国家観、歴史観、民族意識”が醸成されないワケは…

間違いを認めない文化、そして責任感の無い高学歴者

失敗を許さない文化については先に記述したが、これが行き過ぎると間違いを認めない様になる。電車が1分遅れただけで非難をする日本人である。また非難やクレームが必ずしも正しい訳ではなく、非難やクレームをする側が間違っている場合も多くある。その場合は毅然とした態度を取れば良いのだが、残念ながらそれができない。

この非難やクレームが多くなり過ぎたためか、仮に指摘内容が正しくても、誤魔化したりやり過ごそうとする事が増えてきた感がある。元々失敗を許さない文化の下で間違いを認めてしまうと、とてつもない非難を浴びてしまうため、間違いを認めたくないとの意識が働くのは理解できる。そして間違いを認めるには勇気がいる。だから余程の度量が有る人間でないと、間違いを認める事は難しい。

一般的にはその失敗や間違いによって、大きな損害や危害を与えたりする事は少ない。購入した商品に不備があって、コールセンターに電話し、商品を交換してもらうと云った類が多い。しかしそれが国家や企業レベルでの間違いであれば事は重大である。

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最近は、政治家、役人、そして大企業が起こした不正行為や嘘が多くなっている感じがする。嘘を誤魔化すためにまた嘘をつく。嘘の上塗りである。

そして一番の問題点は、高学歴者程、間違いを認めず、責任感が欠落している傾向にある事である。特に役人の不正・不祥事、不正受給、天下り、等々。キリがない程頻繁にマスメディアを賑わしている。池袋での交通事故もまさにこれであろう。

そして日本人は、責任の所在を判らない様にする事において天才である。2021年9月14日の日経新聞の1面に、「中小企業の資金繰りを支える国の主要基金が管理費で食いつぶされている」との記事が有った。基金の資金170億円の内、4割が管理費で消費されたとの事である。全国の窓口人員が過剰なため、人件費に消えていっている様で、その人員は金融知識があるとされる地銀のOBが多く雇われているとの事である。

この様に対価に見合った仕事をせずにお手当をもらう事が、高学歴者の方が多いのではないだろうか。

間違った方向でのコストの削減

視点を変えて、経済活動に関する問題点を考えてみたい。日本人の特長として、目指すべき目標を提示すると、それに愚直に取り組む事ができる。その一つに“コストの削減”があるが、経済活動において、他社との競争のためにコスト削減は絶対的に必要な事である。

幸い日本人はこのコスト削減に長けていて、品質の良さも相まって、世界に日本の製品が出回った。最近は中国などの低価格品に押され気味ではあるが、まだまだ日本の製造業は頑張っている。

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