やっぱり年末は大切な相手と、特別なデートの思い出を作りたい。
そんな時、料理も空間もラグジュアリーな、港区のレストランの効き目は絶大。
「この店、すごく良かった!」と、遊び慣れた大人をも魅了する精鋭揃いなのだ。
デートのテンションを引き上げ、必ずゲストを楽しませてくれる名店をご紹介しよう!
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
▽INDEX
1.小さなカウンターで、一流の料理を気兼ねなく楽しめる@赤坂
2.料理、空間ともに意外性溢れる“小劇場”@麻布十番@麻布十番
3.SNS映えする、芸術作品のような美麗な料理の連続!@東麻布
4.港区で過ごすハレの日の定番レストラン@虎ノ門
1.小さなカウンターで、一流の料理を気兼ねなく楽しめる@赤坂
『アマラントス』
一流レストランの料理長を歴任したベテランシェフが独立。
今までとは対照的な小ぢんまりとした店内では、長年ともに働いてきた愛弟子との“ダブルシェフ”体制で、圧巻のライブ感と息の合った美味を創り出す。
名門ホテルを支えたスターシェフが、ビルの一室で躍動
丸の内『オーグードゥジュール ヌーヴェルエール』、六本木「ザ・リッツ・カールトン東京」の『アジュール45』で星を獲り続けた実力派、宮﨑慎太郎さんがついに独立。
赤坂の外れの雑居ビルに「お客さまの顔を見ながら料理を作りたくて」と、カウンターを主体としたレストラン『アマラントス』を開いた。
宮﨑さんの集大成となる同店でゲストを驚かせるのは、わずか8席のカウンター内にふたりのシェフが立つスタイル。
“ヌーヴェルエール”時代より片腕として苦楽をともにしてきた、宮島由香里さんがもうひとりのシェフとして店の一翼を担っている。
完璧なコンビネーションから繰り出されるひと皿には、グランメゾンの矜持がにじむ
「メニューはふたりで話し合って決めている」そうで、目前で繰り広げられる連携プレーも美味しさのエッセンスだ。
中でも、10数種の野菜を、焼く、茹でる、揚げるなど異なる手法で仕上げる「野菜の一皿」は、“ダブルシェフ”の阿吽の呼吸が反映されたスペシャリテ。
石川・能登『高農園』、千葉・富里『MERCATO』などから取り寄せた野菜で作った「野菜の一皿」。
色とりどりの野菜に、カボチャのピュレの黄色が映える。
盛りつけの美しさやテクスチャーの妙には、思わず彼女の顔もほころぶはずだ。
2.料理、空間ともに意外性溢れる“小劇場”@麻布十番
『NUAGE ET VENT』
劇場型カウンターを備えたレストランは、極めてデート需要が高い。
麻布十番の『NUAGE ET VENT(ニュアージュ エ ヴァン)』は、中でも注目の一軒。
意外性溢れる空間作りと華麗な演出で、大人を非日常へと誘うのだ。
吹き抜けのレセプションの先には舞台のようなカウンターが待ち受ける
“雲と風”という意味を持つ『NUAGE ET VENT』。オープンして約1年、舌の肥えた港区民たちを早くも虜にしているイノベーティブだ。
夜になると、宵闇に浮かび上がる緑に覆われたエントランスがどこか幻想的。
新一の橋交差点から「六本木ヒルズ」へと続く大通りに面していながら、落ち着いた雰囲気が漂う。
そのオーラに導かれるように扉を開けると、瀟洒なレセプションが。
さらに奥の自動ドアが開けば、シェフの山下浩幸さんが立つキッチンを囲むU字型カウンターが現れる。
すべてがシェフズテーブル仕様のカウンター席に腰をおろせば、ドラマティックな世界へと一気に引き込まれる。
和食材を用いた予測不可能なプレゼンに、スマホを取り出さずにはいられない
空間と同様にゲストを高揚させるのが、目の前で繰り広げられるプレゼンテーション。
幻の“青鰻”が土鍋ご飯になって登場したり、大間の本まぐろはサクごと客席を巡ったりと、選りすぐりの食材が非日常な気分を盛り上げてくれる。
「金井さんの小松姫と石司の鮪」。老舗仲卸から仕入れた赤身は、丼にのって〆に登場。
和の食材をテーマに、フレンチや中華などの手法を駆使して作られたコース料理は、いずれも唯一無二の仕上がり。
とっておきの夜に覚えておきたい一軒だ。
ケースも可愛い「銀座ダック」。北京ダックを京鴨やかりんとうなどの和食材で再構築。
すべてコース(29,700円)より。
コースの開始時間になると、自動ドアがオープン。これから始まる美食のスペクタクルに胸が躍る。
3.SNS映えする、芸術作品のような美麗な料理の連続!@東麻布
『クローニー』
料理を芸術作品のように美しく盛りつけるレストランは多いが、完成度の高さなら『クローニー』が群を抜く。
どの皿も立体的に構築されており、精巧な仕上がりには驚くばかり。見せ場はコース冒頭から早くも始まる。
スターターとして供される3種の「スナック」に、粋な遊び心を感じる
住宅街に突如として現れる『クローニー』はそのロケーションにまず驚くが、コースのオープニングを飾るアミューズブーシュが何よりのサプライズ。
「“茶飲み友達”を意味する店名だから、まずお茶でもてなします」
オーナーシェフ・春田理宏さんの言葉どおりに、一服のお茶が供された後、複数のフィンガーフードが次々と登場するのだ。
今や定番の「ポムスフレ」を筆頭に、自然界に存在する黄金比のフォルムを写し取ったような造形美が見事。
冬の今ならカブと毛ガニなど、日本の四季から着想した食材の取り合わせも多く、多様な香りや食感をひとつに融合して緻密にひと皿を構築している。
「石川 能登 甘海老 ホースラディッシュ」。
可憐なアリッサムの花束を思わせる佇まいで、中に甘エビのタルタルが入る。ホースラディッシュの辛みも絶妙。
「北海道 十勝 河田ファームさんの北海黄金のポムスフレ トリュフ」。
ジャガイモを中空状に揚げて、トリュフをトッピング。すべてコース(19,800円)より。
持ち前のセンスにさらなる磨きがかかるモダンフレンチ
メニューには生産者と産地、食材が列記されるのみ。完成品の想像もつかない料理ばかりで最後まで驚きも持続するが、その理由はレストランとゲスト、生産者のつながりを大切にしているから。
三者をつなぐのがセンスあふれる料理で、最初のお茶は出し殻まで使うなど、食のサステナビリティにも果敢に取り組んでいる。
そして、料理に寄り添うワインは、共同オーナーでソムリエの小澤一貴さんのスマートなペアリングで。
ふたりは構えず、ただ美味しく食べるだけで貢献できてしまう。それも貴重な体験だろう。
「宮崎 児湯 新緑園さんの蔵出し熟成茶 本みりん」。
コース冒頭で提供したお茶の出し殻を、アイスに転用。食材を使い切る姿勢を示し、本みりんをかけて完成。
待ち合わせは食前酒を飲みながら。
ホテルダイニングなら当たり前の習慣を、街のレストランでもと設置。デートのエスコートもスマートに。
コンクリート打ちっ放しのモダンなビルが、丸ごとレストラン。
1階にオープンキッチンとバーがあり、メインダイニングは2階というのも珍しい。
4.港区で過ごすハレの日の定番レストラン@虎ノ門
『unis』
記念日ディナーとなれば美食であることは大前提。さらに、相手を喜ばす空間や演出が必要となる。
そこで、目指すべきは「ハレの日」をテーマに作られた虎ノ門『unis』。港区の中でも、幸せ指数がかなり高い一軒だ。
五感全体に驚きと喜びを与える劇場型フレンチ
「4組すべてのカップルが同時に誕生日を祝う日もある」と、『unis』のエグゼクティブシェフ・薬師神 陸さん。
単なる偶然ではない。開業から約2年、記念日に間違いないという口コミや信頼が積み重なっているからだ。
アートが飾られたウェイティングスペースもセンス抜群で、カクテル片手に今宵の幕開けを待つ時からすでに楽しい。
そしてダイニングに入れば、美しい内装にいっそう期待が高まる。
白を基調とする開放的な空間には大理石のU字型カウンターがあり、照明も洒脱で着席するだけでも高揚。
壁にはプロジェクションマッピングが映され、連動する音楽に感性が刺激される。
最先端かつ優雅な演出に料理が合わさることで、お祝いムードはさらに増す。
見目麗しいコースと華やかな泡酒が、大切な人の笑顔を約束
これまで全国700軒の生産者を巡った薬師神さんが、厳選食材をフレンチに昇華。
ふぐのフリットやポルチーニが入った“ブーケサラダ”など、美しいギフトのような逸品が舌まで喜ばす。
10日間寝かせたスジアラを、レモングラスオイルでゆっくりと火入れした「スジアラのコンフィとレタスのナージュ」。
仕上げにキャビアをトッピング。
カラマンシーという柑橘ドレッシングをかけた「松茸と加茂茄子の揚げ浸し」。
とらふぐの唐揚げとバルサミコ酢で炊いたきんぴらゴボウ、ポルチーニなどが入った「冬のブーケサラダ」。
フロマージュブランで軽やかに仕上げた「金木犀風味のモンブラン」。
すべてコース(30,800円)より。
“クリスタル”、“アンリ・ジロー”などハレの日に最適なシャンパンは、約30銘柄をラインナップ。
食後はアニバーサリープレートでお祝い!
お茶菓子を食べて油断した頃、突然現れるお祝いのプレート。
北欧製のフレームに事前に伝えたメッセージが書かれ、シェフが選んだ花が生けられる。
最後にお祝いプレートが出てくれば、笑顔あふれるハレの日は完結するのだ。
ドバイ万博での演出にも参加した「パノラマティクス」が手掛けるプロジェクションマッピング。
季節ごとの食材を連想させる映像が流れる。
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入店から退店まで、サプライズな仕掛けの連続が大人を楽しませる名店たち。
ハレの日のデートを港区でラグジュアリーに過ごすなら、まず間違いないだろう!
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2022年11月23日