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せまる“大学全入時代”、4年の浪人生活を経た東大生が“多浪”へエール 「多少の事じゃ動じなくなる」

ABEMA TIMES

 「高校までは、凄く視野が狭くなって何もできなくなるタイプだったが、ある意味めちゃくちゃ視野が広まって、多少の事じゃ動じなくなったのは、ものすごくデカかった」

【映像】浪人生活などがつづられた『東大多浪』

 こう話してくれたのは、4年間の浪人生活の末に東京大学に入学した、杉山太一郎さん。2年以上浪人生活を送った学生で作るサークル「東京大学多浪交流会」の代表だ。この週末に開催された学園祭で販売していたのは、ずばり『東大多浪』。自分たちの浪人生活や、その後の大学生活についてつづったもので、毎年1000部以上を売り上げるという。

 実際に購入した人からは、「浪人する勇気は僕にはないので、そうやって努力できるのは凄い」(高校2年生・男子学生)、「勉強しか出来ない環境の中で、1年間もう1回頑張ろうと思えるのはむしろ凄いなと思う」(高校2年生・男子学生)、「本人にやりたいことがあれば(浪人は)いいと思う。浪人に対しては悪いイメージはない。(浪人は)努力と精神力の賜物」(中学2年生の子を持つ親)などの声が聞かれる。

 しかし今、浪人生の数は急速に減少している。要因の一つは、コロナ禍による家計のひっ迫で、受験生の現役志向が高まったこと。加えて、大きな要因と考えられることとして、河合塾研究開発本部・近藤治主席研究員は「早ければ次の2023年入試、遅くとも2024年とか2025年、ここ数年のうちには全入時代が訪れる」と話す。

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 少子化の影響で、理論上、志願者全員が大学に入れる“大学全入時代”がすぐそこまで迫る中、「浪人してまで希望の大学に入る必要は無い」と考える受験生も少なくないと見られ、大手予備校の中には、すでに浪人生向けのコースを減らす動きがあるという。

 一方、こうした状況に対して、杉山さんたちは「浪人も悪くないよ」とエールを送る。「どうにもならなくなっちゃっう時って、勉強だけじゃなく何でもあると思う。そこに対して『別に大丈夫じゃね』と思う範囲がものすごく広くなったというのは大きい。ある程度(浪人が)浸透してもらえたら、本当の意味で自分の希望を叶えられる人が増えるんじゃないかと思う」と語った。(『ABEMAヒルズ』より)

 
   

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