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『舞いあがれ!』赤楚衛二が紡ぐ言葉が桑原亮子脚本の肝に 舞と貴司の対比を考える

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 舞は一見順風満帆のようにも見えるが、本当は何度も失敗と挑戦を繰り返している。浩太もそうだ。試行錯誤を繰り返した末に会社をここまで大きくしてきた。貴司もまた、これは一つの失敗と新たな挑戦である。労働を通して生まれた苦しみを「本が読みたい、詩を書きたい」という渇望に変えることで、八木の言う創作の理想の在り方を体現しようとしたがうまくいかなかった。でも、もがかなければ、彼は、新しい一歩を踏み出せなかったことだろう。そして、今、彼は彼自身が「デラシネ(根無し草。自分の祖国や安住の地と縁を切っていることを意味する)」となる道を選んで、愛に溢れた両親(山口智充、くわばたりえ)と東大阪に別れを告げた。彼がこれから生きていく風景は「寂しくてきれい」なのだろうか、それともまた少し違った風景なのだろうか。旅先からの「絵葉書」が届くのを待とう。(藤原奈緒)

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