「肉体派女優ではないですから、求められていないのでは」
軽くいなす余裕を見せたのである。結局、会見は20分で終了。ワイドショーデスクが苦笑いしながら語った、こんな言葉を覚えている。
「アメリカ進出によって日本での出演が減り、爆発的に売れていた頃に比べれば、聖子人気に翳りが見えていたことは事実。なので彼女にとっても、この会見はある意味、賭けだったはず。だからあえてオンエアでカットされないよう、スキャンダルに関する質問もうまく入れ込みながら答えた。しかも、あの受け答えは全盛期以上。進化した彼女には脱帽ですよ」
やっぱり「松田聖子」、恐るべしなのである。
(山川敦司)
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1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。