クールボーイが再び脱走したことを、保護猫としてお世話してくれたMさんには電話で伝えた。
「クーちゃん、また、いなくなったの!?」
半ば、怒っている。
「探してもいない?どこに行ったかわからない?」
「見つかるか出てくるか、待ってたから、探すのはこれから」
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「戸締りとか、してなかったの?」
「それが…」とクールの脱走経路を説明した。ベランダの植木鉢のホルダーに乗って、そこから隣家の庇に飛び乗った、その可能性が高い、と。
「ベランダに取り付ける柵のようなものと、それに垂らすネットがあるけど、それはやってなかった?」
「まさかホルダーに飛び乗って、とは考えてもいなかったから。そこまでは…。ネットは初耳」
「私のところにネットがあるから、それをすぐに送るね」