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【小説】「あの男の子は…」夢で蘇った男の正体に涙が止まらない

幻冬舎ゴールドライフオンライン

女手一つでヒカリを育ててきたまひる。二人はある日、新居のソファーの後ろに見覚えのないドアを見つける。ドアを開け階段を上ると、そこには謎の男・凛が暮らしていた。徐々にヒカリと仲良くなる凛に文句を言い放つ一方で、まひるは凛に対し妙な懐かしさを覚え始める――。※本記事は、青空氏の小説『幽霊に恋してます 千年の愛』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

2+1は……

~解け始めた時間~

その夜、まひるは夢の中で1人の男の子と遊んでいる子供の頃の夢を見ていた。韓国人の父と日本人の母の間に産まれたその子は、いつも虐められていた。まひるはその子と仲良くなり楽しそうに遊んでいるのだ。しかも、家が隣同士、2人はいつも隠れ家を作りお互いのおもちゃを持ち寄り隠れ家で遊んでいた。

ある日、何時もの様に隠れ家で遊んでいたら、大きな音と共に隠れ家は壊れ、酷い熱さを感じた。気がつくと、男の子は子供用プールの水に浸した濡れた布をまひるに掛けて、まひるを守るかの様に覆いかぶさっていた。まひるは、泣きながら目が覚めた。夢にしてはリアル過ぎた。身体の震えが止まらない。

あの男の子は……凛だ!

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この家の二階に居る凛だった事に気がついた。凛がまひるを助けてくれた事に気がついた。そして、凛があの時助からず、自分だけが助かった事に気がつき、涙が溢れ出した。まひるは、凛の部屋を訪ねていた。まひるがドアを開けると、そこには、握りこぶしを作り、涙を流している凛が立っていた。

凛は、まひるに

「思い出させてごめん」と謝った。

まひるは、凛に抱きつき

「ごめんなさい。ごめんなさい。私だけが……」

と言葉を詰まらせた。

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