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「飛距離よりも角度」新フォームに手ごたえを得た“プロ注目スラッガー”広陵・真鍋慧

週刊ベースボールONLINE

高校通算48本塁打をマーク



広陵高・真鍋は東海大菅生高との明治神宮大会初戦[2回戦、11月19日]で、高校通算48号を放った

 東海大菅生高の正捕手・北島蒼大(2年)は、明治神宮大会2回戦(11月19日)で対戦した広陵高のスラッガー・真鍋慧(2年)を最も警戒していた。

「真ん中に入ったら、どこまで飛んでいくんだろうな、と。インコースを攻めましたが甘く入り、打たれてしまいました……」

 広陵高が5対2でリードした7回裏。先頭打者の三番・真鍋がフルスイングした打球は、大きな弧を描いて右翼席中段へと吸い込まれた。滞空時間の長い、まさしくホームランアーチストと呼ぶにふさわしい弾道だった。

 高校通算48本塁打。

「通算とかではなく、大事な場面で一本を打てればいい」

 中国大会4試合で8打数2安打(4打点)。5四球、2死球とまともに勝負してくれなかった。中井哲之監督が「勝負強いので、彼が打つとチームが乗る」と語るように、相手チームとしては勝負を回避するのが選択肢の一つであるほど、圧倒的な打撃を見せる。

 徹底的なマークもあり、打撃の調子としては良い部類ではなかったという。2年連続で優勝を遂げた中国大会から、明治神宮大会までの期間で修正を加えた。ヤクルト・村上宗隆をイメージとした構えにしていたが「トップの位置が決まらず、ムダな動きをなくす」と、確実にボールをとらえやすいフォームに微調整。打席では、3つの動きを大事にしてきた。

「飛距離よりも角度。間(ま)を作る練習をしており、センター返しを意識しています」

 真鍋は昨年の明治神宮大会で花巻東高・佐々木麟太郎、九州国際大付高・佐倉侠史朗と並ぶ、1年生の注目の左打者として脚光を浴びていた。中井監督はこの1年の成長を語る。

「飛距離が明らかに伸びている。どの方向にも本塁打、長打が打てる」

 真鍋は昨年の同大会準決勝(対花巻東高)でも3ランを放っている。2年連続での神宮弾で、新フォームの手応えを得た。「秋日本一」まであと2勝。プロ注目スラッガーの打席から目が離せない。

文=岡本朋祐 写真=菅原淳
 
   

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