作家チョン・ミョングァンの監督デビュー作となる映画「野獣の血」が、2023年1月20日より劇場公開されることが決まった。
「野獣の血」は極道たちの壮絶な末路を描いたノワール映画。1993年。養護施設出身のヒスは、釜山港の外れの街クアムを牛耳るソンに拾われ、その右腕として一帯を仕切っていた。小さな港クアムでは、小さな海水浴場や観光ホテルなどの利権を狙う者たちがしのぎを削っている。一方、クアムに目を付けたヨンド派は、ヒスと施設で一緒だった親友チョルジンを使い、ヒスを懐柔しようとする。しかし、ヤクザ稼業に嫌気がさしていたヒスの望みは、施設時代からの恋人インスクと一緒に、巨済島で暮らすことだった。そして、ヒスはソンの元を訪れて組織を抜けたいと告げる。
原作は、著書「設計者」「キャビネット」翻訳版が日本でも出版されている作家キム・オンスのノワール小説。作家チョン・ミョングァンのメガホンを取り、監督デビューを飾っている。主演を務めるのは、「善惡の刃」「偽りの隣人 ある諜報員の告白」などのチョン・ウ。キム・ガプス、イ・ホンネらが脇を固める。1990年の盧泰愚大統領による犯罪組織一掃政策｢犯罪との戦争｣を背景に、激動の時代を生き抜くヤクザたちを描き、韓国での劇場公開時には初登場1位を記録した。
公開されたポスタービジュアルでは、鋭いまなざしを見せる裏社会で生きる者たちの姿が切り取られ、「1993年、釜山。この街では、最も悪い奴が生き残る」のキャッチコピーが添えられている。あわせて公開された特報映像では、下っ端の人生を生きる者たちが少ない利権を奪い合う激しい戦いのシーンが映し出され、チョン・ウ扮するヒスがそこからのし上がるため“野獣”になることを決意する姿も収められている。
【作品情報】
野獣の血
2023年1月20日(金)より、全国ロードショー
配給：アルバトロス・フィルム
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