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広末涼子が「いつか私を捨てるかもしれないわね」と、豊川悦司を追い詰める姿 「あちらにいる鬼」本編映像

映画スクエア

 劇場公開中の、直木賞作家・井上荒野が父である作家・井上光晴と母、そして瀬戸内寂聴をモデルに男女3人の特別な関係を描いた同名小説の映画化作「あちらにいる鬼」から、豊川悦司演じる白木篤郎と広末涼子演じるその妻・笙子が並んで歩くシーンの、本編映像が公開された。

 長らく住んだ団地から引っ越すことを決め、調布に戸建てを建設中の白木家。何度も浮気を繰り返す篤郎に、笙子はすべてを承知しながらも心を乱すことなく暮らしてきた。そんなグチも弱音も吐かずに篤郎の妻として人生を歩んできた笙子が、初めて本心に近い感情を吐露する瞬間が収められている。

 映像は、「ローンが30年」「俺が77、あんた73だ」と妻にもらす篤郎の姿から始まる。それに対し笙子は「あなたはずっと私たちと暮らすの?」「いつか私を捨てるかもしれないわね」と冷たい声で言い放つ。篤郎はふと思い立ったように立ち止まり、笙子の手を握り、「長内みはるが出家するんだよ」と穏やかな表情で伝える。長年にわたり夫の恋人だった女が下した人生最大の決断を聞いた笙子は、「どうして…」とつぶやき、戸惑いのまなざしを宙に向けた後、徐々に哀れみの表情に変わっていくのだった。

 豊川との撮影を振り返った広末は「豊川さんが演じる篤郎の大好きだった表情、表現は今回たくさんありすぎて困るくらいです。私(笙子)の感情、表情はほとんど全部、豊川さんが引き出してくれたものだと改めて思います」と明かし、豊川もまた「みはるといるときの篤郎は受身で、笙子といるときはこちらからしかけていきました。とくに笙子に関しては、こっちから感情を引き出したいという思いがありましたね。篤郎は笙子といるときは言わなくていいことをずっと言っているんですよね(笑)」と話している。

 「あちらにいる鬼」は、昨年11月に満99歳でこの世を去った作家・僧侶の瀬戸内寂聴と、同業者で妻子ある井上光晴とのかつての恋、井上光晴の妻との関係をモデルとした作品。主人公の長内みはるを寺島しのぶ、井上光晴をモデルとした白木篤郎を豊川悦司、白木の妻・笙子を広末涼子が演じる。ほかに、高良健吾、村上淳、蓮佛美沙子、佐野岳、宇野洋平、丘みつ子らが顔をそろえる。廣木隆一が監督を務め、荒井晴彦が脚本を担当している。

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【作品情報】
あちらにいる鬼
全国公開中
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2022「あちらにいる鬼」製作委員会

 
   

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