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安楽死を巡って繰り広げられる父と娘の攻防戦 「すべてうまくいきますように」ビジュアル

映画スクエア

 2023年2月3日より劇場公開される、フランソワ・オゾン監督とソフィー・マルソーが初タッグを組んだ映画「すべてうまくいきますように」の、ティザービジュアルと場面写真が公開された。

 ティザービジュアルは、ソフィー・マルソー演じる小説家のエマニュエルが中心の、水色を背景としたデザインとなっている。エマニュエルの横には、「父の願いと、家族の願い。優しくも激烈な戦い。」のコピーが添えられ、“安楽死”を巡って繰り広げられる父と娘の攻防戦が暗示されている。

 ひとくせもふたくせもある登場人物たちの姿が切り取られた場面写真では、フランソワーズ・サガンの「ある微笑」の初版本を片手に無邪気に喜ぶエマニュエル、入院中の父アンドレ(アンドレ・デュソリエ)を複雑な表情で見守るエマニュエルとパスカル(ジェラルディーヌ・ペラス)姉妹、夫のアンドレとは何年も別居中の彫刻家クロード(シャーロット・ランプリング)、安楽死を支援する協会から派遣されてきたスイス人女性(ハンナ・シグラ)の姿などが収められている。

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 11月17日に誕生日を迎えたソフィー・マルソーの、本作についてのコメントも公開された。「これまでにフランソワ・オゾンが私の出演を考えた時は、タイミングが合わなかったか、役柄が合わなかったかのどちらかでした。けれど、一緒に仕事をしたいという希望は持っていましたし、昔からフランソワの映画が大好きなんです。フランソワは折衷主義的な映画監督です。エネルギッシュで好奇心旺盛で、社会とその弱点を観察する鋭い目を持っています。私は数年ほど演技をしていない状態から撮影現場に戻ってきました。この力強い物語と共演者たち、そしてスタッフと監督に恵まれてとても幸せでした。そして、女優でありたいという想いを新たにしました」と語っている。

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 「すべてうまくいきますように」は、安楽死を望む父親に振り回される娘の葛藤を描いたドラマ。脳卒中で倒れ、体の自由がきかなくなった85歳の父アンドレが、娘のエマニュエルに安楽死を願う。小説家のエマニュエルと妹のパスカルは、父の気が変わることを望みながらも、合法的に安楽死を支援するスイスの協会とコンタクトをとる。一方で、リハビリにより日に日に回復する父は、孫の演奏会やお気に入りのレストランへ出かけ、生きる喜びを取り戻したかのように見えた。だが、父は娘たちに安楽死の日を告げる。娘たちは、戸惑い葛藤しながらも、父と真正面から向き合おうとする。

 主演を務めるのはソフィー・マルソー。本音しか言わない父の言動に時には傷つきながらも、父を人として敬愛する娘・エマニュエル役を情感豊かに演じている。父のアンドレ役にはアンドレ・デュソリエ、母のクロードにシャーロット・ランプリング、妹のパスカルにのジェラルディーヌ・ペラス、安楽死を支援する協会から派遣されてくる怪しげなスイス人女性にのハンナ・シグラが顔をそろえる。「スイミング・プール」の脚本家エマニュエル・ベルンエイムの自伝的小説を基に、「まぼろし」「8人の女たち」「Summer of 85」などのフランソワ・オゾンが監督・脚本を務めた。

【作品情報】
すべてうまくいきますように
2023年2月3日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ 他公開
配給:キノフィルムズ
© 2020 MANDARIN PRODUCTION – FOZ – France 2 CINEMA – PLAYTIME PRODUCTION – SCOPE PICTURES

 
   

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