こんにちは。和菓子女子のせせなおこです。「ついつい食べたくなってしまうような、おいしくてかわいい和菓子」をご紹介するこの連載。第53回目は、滋賀、おおすがの「おいもさん」を紹介します。
小さい秋、みつけた！
待ちに待った秋！と思っていたのに、秋を堪能する間も無くあっという間に冬の気配を感じる今年の気候。さみしい気持ちもありつつ、その分しっかりと和菓子で堪能しよう！と思って見つけたのが、今回の「おいもさん」です。
さつまいもを使ったお菓子がたくさん並ぶこの季節。お菓子を買いに出かけた百貨店で「おいもさん」というほっこりする名前と、かわいいパッケージに惹かれて眺めていると、店員さんが「おいものあんこにどら焼きの皮が巻いてあるお菓子ですよ」と、説明してくれました。
おいものほっこり感と店員さんのほっこり感が似ているな〜と、とても優しい気持ちになりました。そんなわけで、今日のお菓子はおいもさんに決まり。お菓子を買うきっかけはこういう些細なことだったりします。
早速箱を開けてみると、おいもさんは個包装。かわいい袋に一つずつ入っているのでちょっとしたプレゼントにも最適です。
ねっとりほくほく！焼き芋気分
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さぁ！待ちに待ったおいもさんとのご対面。店員さんがいっていた通り、いもあんの周りには小麦の生地がくるっと巻いてあります。芋あんのお菓子はたくさんあるものの、このタイプは初体験！
おいもさんは思っていたよりもずっしり重たく、さつまいもの断面みたいでとってもかわいいです。
芋あんは鳴門金時芋をオーブンでホカホカの焼き芋にして、白あんと混ぜて作られているそう。さつまいもの甘みを生かした、シンプルで素朴な味わいで、なんだか懐かしい気持ちになります。
裏面はこんがりとしたきつね色。まるで焼き芋を食べているかのような気分になります。ねっとりほくほく、香ばしい、さつまいもの甘味、旨味を存分に堪能できる一品です。
飲み物は何とでも合いそうですが、特にミルクの入ったミルクティーやカフェオレと相性が良さそう。肌寒くなったこの季節、ゆったりとあたたかい気分に浸ってみてはいかがでしょうか。
