
和菓子好きのくせに、ものにより、かなり好き嫌いがある私。そのひとつがべったりと餡が入ったもなかです。でも、苦手なものほど「これは凄い!」と思える商品に出会ったときの喜びは大きく、いくつかは長年買い求めているお気に入りがあります。
この秋の帰郷で、注目していた「種嘉商店」さんのもなかを味わって、そんなお気に入りがまたひとつ増えました。
元は今のような「もなか専門店」ではなく、もなか種(もなか皮)を70年以上も作り続けてきた「種屋」さん。
2020年、そのあきないを卸業だけではなく、個人客向けにリブランドされ、オリジナルもなかを出されたところ大人気に!
以前大好きな料理屋さん(烏丸今出川のなかじん)で、デザートの手作りもなかがあまりに美味しかったので聞いたところ、もなか種(もなか皮)は種嘉さんのや、と教えてもらいました。実はそのとき以来、ずっと気になっていたお店だったのです。
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もなか好きの母はいつも「もなかは皮や」と言っていましたが、種嘉さんのもなか種はそのまま食べても立派なお菓子のようで、やっぱりとても美味しい!
通販では自分でもなか種と餡を合わせて作る、12個入りの「種実」が買えます。お店でははじめからもなか種と餡を合わせたものが売っていますが、これは生菓子と同じで日持ちはしません。
種実には、今回ご紹介する「落花生(ピーナッツ)」のほか、「扁桃(アーモンド)」「胡桃(くるみ)」があります。
オーガニックのナッツ入りもなか種は、ナッツをかたどっていてこれがまた可愛いんです。ちょっと「洋」のテイストでナッティですから、お茶だけでなくコーヒーや紅茶にも合いますよ。
濃厚なピーナッツの風味がたまらない「落花生」を選びましたが、大人テイストでお酒のつまみにもなりそうな「扁桃」も甲乙つけがたい美味しさです。