18日に開幕する第53回明治神宮野球大会。大学の部にとっては現チームの集大成を見せる場、高校の部にとっては来春選抜の前哨戦ともいえる舞台で、アマチュア野球シーズンを締めくくる一大イベントだ。今回は、大会に出場する高校生野手の注目選手を紹介する。
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真鍋慧（広陵2年）
佐々木麟太郎内野手（花巻東2年）、佐倉侠史朗内野手（九州国際大付2年）と肩を並べる左のスラッガー。高校生野手では今大会の注目度ナンバーワンと言えるだろう。
大きな体格を生かした長打力が最大の武器。昨秋は1年生ながら4番に座り、明治神宮大会での準優勝に貢献する活躍ぶりでその名を全国に轟かせた。この大会では3試合で打率.533（15打数8安打）をマークし、準決勝の花巻東戦では3ランを放った。2年春には選抜に出場し、ここでも打率.571（7打数4安打）と奮闘。今秋は3番打者として申し分ない働きを見せ、再び神宮への切符をつかんだ。
昨秋は届かなかった日本一へチームを導くべく、今大会でも特大のアーチを描きたい。
ラマル・ギービン・ラタナヤケ（大阪桐蔭1年）
スリランカ人の両親を持つ右のスラッガー。身長180センチ、体重85キロと恵まれた体格を生かしたフルスイングが魅力で、中学通算50本塁打の実績をひっさげ名門・大阪桐蔭に入学した。
今秋は近畿大会2回戦の彦根総合戦で初の4番に抜擢され、3安打1打点と活躍。準決勝の龍谷大平安戦でも5番に座るなど、西谷浩一監督からの期待の大きさを窺わせた。明治神宮大会で躍動し全国区へと駆け上がる1年生は多いだけに、どんな全国デビューを飾るか、注目が集まる。
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大阪桐蔭は来秋ドラフト候補の小川大地内野手（2年）、ラマルと同じ1年生の徳丸快晴外野手ら、新チームの野手も逸材揃いで、明治神宮大会連覇に期待がかかる。
山田脩也（仙台育英2年）
仙台育英新チームの主将を務める遊撃手。攻守でチームを引っ張り、甲子園に続く快進撃を巻き起こしたい。
小学生時代はU－12日本代表に選出され、投手として活躍。期待されて入学した仙台育英では1年次から遊撃のレギュラーをつかみ、着実に経験を積んできた。今夏の甲子園では主に2番を打ち、決勝の下関国際戦で3安打をマークするなど打率.364（22打数8安打）と結果を残した。
新チームでも上位打線を任されており、今秋は宮城大会、東北大会ともに打率2割台と伸び悩んだが、打撃の勝負強さや守備力は健在。山田の他にも橋本航河外野手、齋藤陽外野手ら甲子園を経験した2年生が多くの残る打線に注目だ。
高橋海翔（山梨学院2年）
激戦の関東大会を制した山梨学院の4番を務める右の強打者。山梨学院と言えば「山梨のデスパイネ」と呼ばれた野村健太内野手（現・早稲田大）の活躍が記憶に新しいが、野村に引けを取らない長打力を持つ。
1年次から4番を任され、1年秋の関東大会では5割超の打率を残すなど大器の片鱗を見せた。以降、不動の4番となり、今年は春夏ともに甲子園を経験。今秋は2回戦の山村学園戦で3ランを放つなど役割を果たし、明治神宮大会初出場を引き寄せた。
来秋のドラフト候補は佐々木麟太郎内野手（花巻東2年）をはじめ左のスラッガーが多い印象だが、右の大砲はまだまだ未知数。全国の舞台で特大のアーチを描き、来秋に向けアピールしたい。
石川瑛貴（東邦2年）
中日ドラゴンズ・石川昂弥内野手を兄に持つ内野手。顔立ちや構えは兄にそっくりで、兄と同じ右の強打者でもある。
新チームでは主将兼4番を任されているが、今秋は愛知大会、東海大会ともに打率2割台で、0本塁打1打点と本領は発揮できなかった。明治神宮大会では自慢の打棒を爆発させ、大舞台での強さを見せつけたい。兄は選抜優勝経験があるだけに、来春選抜に向けても弾みをつけたいところだ。
