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中日・鵜飼航丞 守備は堅実に打撃は豪快に/来季こそ主力に

週刊ベースボールONLINE


鵜飼航丞

 竜党は鵜飼航丞に夢を見る。広いバンテリンドームで描いたアーチはシーズン4発のうち3発。主砲ビシエドだって4本だった。

 立浪和義監督の評価は「飛距離はずば抜けたものがある。あとは確率を上げてもらいたい」。2年目へ向けて長距離砲は汗を流す。

 ルーキーイヤーの今季は59試合に出場。ドラフト2位で入団し、左翼、右翼でスタメン出場を重ねた。守備でのミスは打席でかき消すストロングスタイル。シーズン後も衝撃アーチを描き続けた。

 鍛錬の地となる、みやざきフェニックス・リーグでも飛距離で魅せた。10月27日の楽天戦(ひむか)。二番手・高田萌生の初球を振り抜いた。

「狙っていた初球を一振りで仕留められた。完璧でした」。中村紀洋二軍打撃コーチ指導のたまものだったという。

「ノリさんから『7割の力で打て』とずっと言われていました。力まなくても、あそこまで飛ばせるんだと実感できました」。同コーチと1時間にわたり、打ち込む日々。体に染み込ませたキーワードは「脱力」だった。

 同リーグでの過去6発は各球団の主力がズラリと並ぶ。2009年の日本ハム・中田翔(現巨人、6本)、18年のヤクルト・村上宗隆(10本)、19年のヤクルト・塩見泰隆(9本)だ。

 その後、下半身コンディション不良を訴えたものの、人数を絞った沖縄での秋季キャンプメンバーにも選ばれた。右翼は鵜飼。守備は堅実に打撃は豪快に。勝負の来シーズン。定位置奪取の道は開けている。

写真=BBM
 
   

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