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クジラが別種のクジラの子を養子に?仲良く寄り添って泳いでいる姿を確認

カラパイア


image credit:birdseyeimages_bei/Instagram

 西オーストラリア州の沖合で、種の異なる2頭のクジラが親子のように寄り添って泳いでいる姿が、地元の写真家に目撃された。

 成体はミナミセミクジラで、幼体はザトウクジラだったという。

 この異なる種が、同じルートで泳ぐことは非常に珍しく、専門家によると一種の養子縁組である可能性が高いという。

異なる2種のクジラが一緒に泳ぐ

 西オーストラリア州エスペランスの写真家ジェス・ウォーリングさんは、エスペランスの東にあるイレブンマイルビーチ沖で、親子らしきクジラの姿を発見し、カメラを向けた。

 しかし、よく見ると大きなクジラと小さなクジラの違いに気が付いた。どうやら種が異なるクジラのようだ。

 大きな方は好奇心が強く、「地球上で最も優しい生物」とも言われる南半球に生息するセミクジラ科セミクジラ属の「ミナミセミクジラ」で、小さな子供の方は、世界各地に生息するナガスクジラ科ザトウクジラ属「ザトウクジラ」のようだったという。
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最初、2頭が仲良く一緒に泳ぐ姿にほのぼのしていましたが、よく見ると、小さなクジラの胸びれがかなり長いことに気付き「ん?違う種では?」と思い、Googleで検索しました。

種の違う2頭の発見に、大きな興奮を感じました。(ウォーリングさん)
 ウォーリングさんは、早速撮影した写真をAlbany’s Little White Whale Projectのクジラ研究者ケイティ・ファニーさんに送った。

 専門家も、非常に珍しいこの光景に驚きを露わにしたという。
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一種の養子縁組の可能性か?

 ザトウクジラは、少なくとも 1 歳になるまで母親と一緒にいることが知られているそうだ。

 母親と早い時期に別れたこの幼いザトウクジラが、同じようなサイズの代理母を探している時に、ミナミセミクジラの成体を見つけた可能性が十分にあるとファニーさんは言う。
びっくりしました。研究人生の中で、このような珍しい光景を目にするとは思ってもいませんでした。知り合いの研究者全員に写真を送りました。

この2種が同じルートで泳ぐことはめったにありません。成体は間違いなくメスで、一種の養子縁組である可能性がとても高いと思われます。
 また、クジラとイルカの研究をしているエーリッヒ・ホイットさんは、次のような見解を述べている。
この成体は自身が子を亡くしてしまった母親である可能性があり、ザトウクジラの子の遭難信号を聞き、助けるために手を差し伸べたのかもしれません。

そのような行動は、シャチにもあることが知られています。シャチは、キラーホエールという別称があるためイメージがあまりよくないですが、他種の子グジラと家族の絆を築き、自分たちの子として育てたりする習性があるのです。
 今後研究者たちは、実際に何が起こっているのかを突き止めるために、この珍しい2頭を追跡していく予定で、ザトウクジラがミナミセミクジラから餌を与えられて育つことが可能かどうかも調べたいと話している。

 自然界では子を亡くした野生動物と、母を亡くした野生動物が異種であるにもかかわらず親子のような関係を構築する場合もある。

 もちろん育児放棄する例もあるが、動物たちの母性というものは寛容であり偉大だ。

References:Young humpback whale photographed with southern right near Esperance/ written by Scarlet / edited by / parumo

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