山下敦弘監督×いましろたかし、山田孝之出演映画『ハード・コア』今は亡き原作者・狩撫麻礼へ捧ぐ本作への想い
山下敦弘監督×いましろたかし、山田孝之出演映画『ハード・コア』今は亡き原作者・狩撫麻礼へ捧ぐ本作への想い
映画『ハード・コア』(11月23日(金・祝)全国公開)の公開に先駆けて、10月31日に「第31回東京国際映画祭」ティーチインイベントが開催され、山下敦弘監督と原作者のいましろたかしが登壇した。 まず最初に「ハード・コア […]

映画『ハード・コア』(11月23日(金・祝)全国公開)の公開に先駆けて、10月31日に「第31回東京国際映画祭」ティーチインイベントが開催され、山下敦弘監督と原作者のいましろたかしが登壇した。

まず最初に「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」を映画化した経緯を聞かれると、山下は「8年くらい前に山田(孝之)君と一緒に仕事をした時に山田君も原作がすごく大好きで、意気投合したのがきっかけです。実際に動き出したのは5年前くらい前。結構長い時間をかけてようやく実現しました」と感慨深く語った。いましろは「途中で企画倒れになるのではないかと思いましたね。実写化するのは難しい漫画ですし、前半と後半でかなり印象が違う作品ですから一本の映画にするのは綱渡りかなと思いました」と実現不可能だと思っていた胸の内を明かした。また、現場で演技指導などするのかと聞かれると山下は「こういうことをやりたいという自分のプランや考えは伝えましたが基本的には、山田君たちが作っていきました。ロボオは撮影当日までスーツが届かなかったので手取り足取りやりながら作っていった」とお互いに信頼しながら作っていった現場を明かした。

その後、観客から二人への質疑応答に移行。観客から「佐藤 健さんをキャスティングした理由は」と聞かれると、山下は「原作のイメージに近かったというのもありますが、山田君と何度か共演をしていて仲が良いのを知っていたので、息が合う兄弟という役柄があっていると思いました」と明かした。また観客からは「新しい佐藤さんが見ることができてとても新鮮でした」と称賛の声が上がった。

さらに、「他の作品で山田さんと意見がぶつかるところを見たことがありますが、今回は意見が食い違ったりしましたか」という質問に、山下は「今回は監督と主演という立場だったので言い合ったりはしましたが、ケンカは特にありませんでした」と答えた。また山田のプロデューサーとしての役割を聞かれると山下は「山田君は原作が好きだったので、あくまで僕のイメージですが、原作を守る立ち位置だった。だからキャスティングなどは気にしていたし、原作に対して映画がどのようになっていくかをチェックする立ち位置でした。音楽や編集も立ち会ってくれました」と語った。

続いて、「原作者である狩撫麻礼さんへの想い」について聞かれると、いましろは、「狩撫さんとあったのはもう25年前で、今年の初めに亡くなってしまいました。狩撫さんが声をかけてくれなければこの漫画も映画もできていません。狩撫さんは映画が好きだったので、見ることなく亡くなってしまったのがちょっと残念です」と語った。山下は「結局お会いできないままでしたし、完成する直前に亡くなってしまったので、とても残念でした。いまだに自分の中でハード・コアについてまだわからないことが多く、聞きたいことがいっぱいありましたが、聞くことができなかったな」と狩撫への気持ちを語った。そして、「漫画作品を実写化するにあたっての一番難しかったこと」について聞かれると山下は「若い頃に読んでいて、好きだった原作を作品にするのは今回が初めてでした。自分の想い入れが強すぎて、自分と原作との距離感に最初はとても悩みました」と語った。

最後に、「とにかく一生懸命作りました。山田君含めみんなで頑張って作ったので、一人でも多くの人に見ていただければと思います」と山下が締めくくり、会場は大きな拍手に包まれた。

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【STORY】
現代日本―。都会の片隅で細々と生きる権藤右近(山田孝之)はあまりにも純粋で、曲がったことが大嫌いだ。間違いを正そうとする自らの信念をいつも暴力に転嫁させてしまうため、仕事も居場所もなくしてきた。そんな右近の仕事は、山奥で怪しい活動家の埋蔵金探しを手伝うこと。共に働く牛山(荒川良々)だけが唯一心を許せる友人だ。二人を見守るのが、右近の弟・権藤左近(佐藤 健)。一流商社に勤務するエリートだが、腐った世の中にうんざりし、希望を失っていた。ある日、そんな彼らの前に、謎の古びたロボット(ロボオ)が現れ、男たちの人生が一変するような一大事が巻き起こる。

作品情報

『ハード・コア』
11月23日(金・祝)全国公開

出演:山田孝之 佐藤 健 荒川良々 石橋けい 首くくり栲象 康すおん / 松 たか子
監督:山下敦弘
脚本:向井康介
原作:狩撫麻礼・いましろたかし「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」(ビームコミックス/KADOKAWA刊)
音楽:Ovall(Shingo Suzuki mabanua 関口シンゴ)
エンディングテーマ:Ovall feat. Gotch 「なだらかな夜」(origami PRODUCTIONS)
配給:KADOKAWA 
制作プロダクション:マッチポイント
©2018「ハード・コア」製作委員会

『ハード・コア-平成地獄ブラザーズ』原作

山下敦弘監督×いましろたかし、山田孝之出演映画『ハード・コア』今は亡き原作者・狩撫麻礼へ捧ぐ本作への想いは、【es】エンタメステーションへ。

(更新日:2018年11月3日)

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