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巨人・秋広優人 未完の大器がさらに大きくなる/来季こそ主力に

週刊ベースボールONLINE


巨人・秋広優人

 ロマンを秘める身長200センチの秋広優人は、ファームでじっくりと歩みを進めている。「一軍で必要とされる選手になるのが目標。来年はなんとしても」と話す20歳は、来季で3年目を迎える。

 昨季、二松学舎大付高からドラフト5位での入団ながら、春季キャンプの紅白戦で結果を残すなどして「春の主役」となった。開幕前に二軍落ちしたものの、シーズン終盤にはプロ初打席も経験するなど、大きな注目を浴びた1年目だった。今季からはレジェンドOBである松井秀喜氏が背負った背番号「55」を与えられたことも、球団からの期待の大きさを物語っている。

「去年は1年目だったので、今年に比べたら何も考えずというか、ただやっていた感じはあった。今年は去年よりはいろんなことを考えるようにはなりました」

 さらなる飛躍を期した今季だったが、イースタン・リーグで109試合に出場し、リーグ最多の98安打で打率.275をマークする一方、一軍では最後まで出番なし。同学年の中山礼都ら若手が一軍で経験を積んだシーズンを振り返り、「多くの選手が一軍に行っている中、自分は一度も行けなかった。悔しさはもちろんありますし、自分も負けずにやらなきゃいけない」と焦りも口にする。

 11月は宮崎秋季キャンプで猛練習に励んでいる。大きく育て――。ファンがそう願う未完の大器に残された時間は、まだまだたくさんある。

写真=BBM
 
   

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