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太陽風が地球の磁気圏を突き破り、ピンク色のオーロラが観測される

カラパイア


image credit:Greenlander Tromso / Facebook

 11月3日(現地時間)、太陽嵐が地球の磁気圏を突き破り、穴を開けた。この穴から高エネルギー粒子が大気の奥深くまで侵入したおかげで、北極圏ではきわめて珍しい「ピンク色のオーロラ」が観測された。

 磁気圏の穴は、開いてから6時間後にふさがったそうだが、その間めったにお目に掛かれないピンク色の光のショーを目撃した、ノルウェー、トロムソで旅行ガイドを務めるマーカス・バリク氏が、素晴らしい写真を撮影した。

  マーカス・バリク氏によると、午後6時(現地時間)ごろに鮮やかなピンク色のオーロラが出現し、2分間くらい続いたという。

 以下の写真は、バリク氏が撮影した、ノルウェー上空で観測されたピンク色のオーロラだ。

 「10年以上ガイドを務めてきましたが、これほど濃いピンク色のオーロラを目にしたのは初めてです。畏敬の念を抱かずにいられませんでした」とバリク氏。

太陽嵐が地球の磁気圏を突き破り穴を開けたことが原因

 一般的なオーロラは緑色だが、ピンク色はかなりレアだ。

 オーロラは、「太陽風」という高いエネルギーを帯びた荷電粒子(プラズマ)が「磁気圏」(天体の固有の磁場に支配されている領域)を通過したときに発生する。

 尚、大規模な太陽フレアが発生した際に「太陽風」が爆発的に放出され、地球上や人工衛星などに甚大な被害を及ぼす現象が「太陽嵐」だ。

 地球は磁場に包まれており、これが普段から私たちを宇宙線から守ってくれているが、北極と南極では磁場が弱い。

 そのため太陽風は100~300キロの上空をかすめ飛んでいく。このとき太陽風が大気中の粒子に衝突することで発光し、夜空を輝かせる。

 だが一般的なオーロラは緑色だ。それは大気圏に含まれる「酸素原子」が励起してもとに戻るときに放たれる光が緑色だからだ。

 ところが今回に限っては、磁気圏に穴が空いたことで、太陽風は100キロよりさらに低いところまで侵入することができた。そこは窒素が豊富にあり、窒素原子が励起した。だからピンク色に輝いたのだ。



謎の青いリボンも出現

 磁気圏の穴は、開いてから6時間後にふさがったが、この間、もう1つ面白いものが観測されている。

 スウェーデン上空にリボンのような奇妙な青い光のリボンが出現し、30分ほどじっと静かに横たわっていたというのだ。以下の映像から見ることができる。



 この不可思議な現象が、磁気圏の穴が原因で発生した未知のオーロラなのか、それとも何か他の原因によるものなのか、はっきりとはわかっていない。

 青いリボンの正体は「ロシアのロケット燃料が凍ったもの」であると指摘する専門家もいるそうだ。ただしこのエリアではロケットは目撃されていない。

References:Solar storm smashes hole in Earth’s magnetosphere, triggering extremely rare pink auroras | Live Science / Spaceweather.com Time Machine / written by hiroching / edited by / parumo

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