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中日・大島洋平 打率2位もチームは最下位/チームリーダーの2022年

週刊ベースボールONLINE


大島洋平

 最後までヤクルト・村上宗隆の三冠王に抵抗したのは大島洋平のバットだった。8月に月間打率.348と打ちまくり、じりじりと詰め寄った。9月末には1厘差まで迫ったが、逆転することはできなかった。

「来年絶対にやり返します」。今季最終戦となった10月2日の広島戦(マツダ広島)の直後、大島は短いコメントに悔しさをにじませた。もちろん個人タイトルのことだけではない。

 村上とのデッドヒートが日々報じられても「自分のことより、(チームのために)とにかく必死にやりたい」と淡々と語ってきた。そのチームは6年ぶりの最下位に沈んだ。昨年12月に立浪和義監督から野手キャプテンを命じられた。この低迷に誰よりも責任を感じている。

 シーズン打率.314はリーグ2位と周囲から見れば素晴らしい数字だが、大島にとっては悔しいシーズンになった。3割後半をマークしていた4月末の阪神戦で右ヒザ付近に死球を受けて離脱となった。

 二軍調整中には「神経が切れているから、力が入らない」と語り、医師から復帰まで2、3カ月と伝えられたことを明かしていた。それでも1カ月も経たない5月20日の広島戦(マツダ広島)で復帰。

 しかし、なかなか感覚が戻らず月間打率.154と低迷した。6月から再び上昇カーブを描いただけに、この離脱がなければ首位打者争いで一人快走していた可能性も高い。

 来季はチームの巻き返しと、残り115本に迫った2000安打の達成が課せられる。ドラゴンズにとっても大島にとってもメモリアルなシーズンにしたい。

写真=BBM
 
   

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