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オリックス・吉田正尚 いつ、いかなるときも「どのタイミングで打てるかどうか」/チームリーダーの2022年

週刊ベースボールONLINE


オリックス・吉田正尚

 必殺一撃を披露した。9月19日、ソフトバンク戦(京セラドーム)。1点を追う9回二死一、二塁から吉田正尚が、起死回生の同点適時打を放った。

 拍手喝采のスタジアムで、興奮を胸に押さえ込んだ。

「僕もしびれました。重苦しい雰囲気で守護神(モイネロ)から、みんなが塁に出てつないでくれた」

 高揚感に包まれるグラウンドで冷静さを保った。

 アウトになれば試合終了……。悲願のリーグ連覇も遠のく打席だった。「良い場面なのでドキドキやワクワク感はありますよね。常に平常心で(打席に)入れるように」。素振り2回&投手に正対して打席の後ろから進んでいく独自のルーティンを崩さず、初球146キロのスライダーをライトに運んだ。二塁走者の福田周平が執念のヘッドスライディングで生還。球場全体が両腕を突き上げた。

 集中を研ぎ澄ませた。初回は右翼席へ19号先制2ランを放っていたが「ちょっと……、もう忘れてしまっています。本当に、この勝利は大きいので」と苦笑い。応援グッズである黄色、赤、金色の「正尚ダンベル」が、京セラドーム大阪の青い客席で弾んだ。

 昨季の優勝時は右尺骨首骨折で離脱していた選手会長が、今季はシーズン最終盤で絶好調をキープ。9月は21試合で打率.413、7本塁打、23打点をマーク。主砲のバットが『10.2』の大逆転連覇を呼び込んだ。

 数字で、こだわりがあるのは「打点」。「チーム(の勝利)に直結してくる。あとは、どのタイミングで打てるかどうか」。日本シリーズ第5戦でも勝ち越し&サヨナラ本塁打を放ってチームを勢いづかせて日本一へ。いつ、いかなるときも勝ち星を呼び込む一打を放った主砲は頼もしかった。

写真=BBM
 
   

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