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ヤクルト・山田哲人 重圧に耐え続けた1年/チームリーダーの2022年

週刊ベースボールONLINE


山田哲人

 苦しみ、もがいたシーズンだった。リーグ連覇という栄冠をつかんだ瞬間、山田哲人は人目もはばからず涙を流した。つらかった。しんどかった。「ホッとしたのが一番です」。9月25日のDeNA戦(神宮)後、素直な言葉が口をついた。

「すごく苦しかったですけど、なんとか目標を達成することができてよかった。高津監督には弱音を吐いたこともありましたし、その中でメンタルのケアもしてもらいながら乗り越えられたので、本当に感謝しています」

 主将2年目。リーグ連覇、球団初の2年連続日本一を目指して走りだしたスワローズを先頭に立って引っ張ってきた。ただ、7月上旬に新型コロナウイルスに感染。復帰後もなかなか調子は戻らなかった。不振に陥り、シーズン打率はレギュラーに定着した2014年以降では最低の.243。重圧と責任を感じながらグラウンドに立ち続けた。

 周囲は山田に期待し、勝利に導く一打を願う。そして、ここぞの場面でそれに応えてきた。日本シリーズ第3戦。一番で起用されると、第2打席に二塁への内野安打で初安打を記録した。シリーズ12打席目で初めて灯した「H」ランプ。すると、5回には左翼席へ先制の3ランを放ちこれが決勝点となった。「任されたところで役割を果たしたい。結果が出てよかった」。やっぱり、大事な場面で打ったのだ。

 高津監督も「山田の存在を再確認できたゲームだった」と賛辞を惜しまなかった。チームスワローズはやはり山田中心のチームだった。

写真=BBM
 
   

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