top_line

インストール不要ですぐ遊べる!
無料ゲームはここからプレイ

今年は三の酉まで!11月4日(金)から順次開催の、2022年酉の市の予定と楽しみ方

教えて!gooウォッチ

皆さんは「酉の市」をご存じだろうか? 耳にしたことはあるが、詳細を知らないという人は少なくないのではないか。「教えて!goo」にも、「酉の市で屋台の数が一番多いのはどこですか?」と質問が寄せられていた。そこで今回は、酉の市の歴史や概要、楽しみ方などについて、Webメディア「ワゴコロ」編集長の高安真理子さんに話を聞くことにした。

■酉の市とは?

はじめに「酉の市」の歴史や概要について教えてもらった。

「酉の市とは、商売繁盛を願い毎年11月の酉の日に行われるお祭りです。大鳥大社を総本社とする大鳥信仰の神社である、各地の鷲神社や大鳥神社などで開かれています」(高安さん)

由来には、諸説があるそうだが……。

「江戸時代に江戸近郊の花又村(現在の東京都足立区)にある大鷲神社(鷲大明神)へ、近隣の農民たちが秋の収穫を祝い、鶏を奉納したのが酉の市のはじまりだといわれています。当初は、農具や農作物が販売されていました。しかし、いつしか福を『掻き込む』として縁起物の“熊手”が売られるようになり、大変な賑わいをみせる行事になりました」(高安さん)

現在は、関東を中心に開催されているとか。

「関西にも同じように商売繁盛を願う『十日戎(とおかえびす)』という行事があります。神社周辺で縁起物を売っている点はよく似ていますが、酉の市で販売されている熊手は爪が手前であるのに対し、十日戎で販売されている熊手は爪が後ろを向いたデザインです」(高安さん)

十日戎は、毎年1/9~11に開催されるそうで、関東と違った活気を体験できるとか。比べてみるのも楽しそうだ。

■今年の「酉の市」の予定と楽しみ方

酉の日に開催される酉の市は、年によって開催日が異なるとか。今年の酉の日はいつだろうか。

「酉の日とは、暦に十二支を当てはめたとき酉に当たる日のことを指し、12日に1度巡ってきます。11月最初の酉の日を『一の酉』、次を『二の酉』、その次があれば『三の酉』と呼びます。令和4年(2022年)の酉の日は、一の酉が11/4(金)、二の酉が11/16(水)、三の酉が11/28(月)です」(高安さん)

今年は「三の酉」がある年ということ。「三の酉の年は火事が多い」という迷信があるそう。何やら物騒だ。

「浅草の鷲神社の近くには、かつて遊郭として賑わった新吉原があり、酉の市の帰りに立ち寄る男性が多かったそうです。『夫に月に3度も遊郭に行かれては困る』、『寄り道せずに帰ってきなさい』という妻たちの思いから生まれた迷信だとする説があります」(高安さん)

本当に迷信なら、少し微笑ましくもあるが、念のため用心するに越したことはないだろう。その上で、酉の市の楽しみ方についてアドバイスを貰った。

「酉の市ではぜひ、縁起物の熊手を購入してみてください。熊手のサイズは大小さまざまで、1mを超えるものも販売されています。年々大きな熊手に買い替えるとさらなる招福を願えるとされていますので、小さなものからスタートしましょう」(高安さん)

粋な買い方があるというので、教えてもらった。

「熊手は安く買うほど縁起がよいとされるため、価格の交渉をしてみてください。『値切った分はご祝儀として店主に渡す』のが粋な買い方とされています。ぜひ試して頂きたいです」(高安さん)

購入した熊手は、どのように扱うべきか。

「目線より上の、清潔な神棚や玄関などに飾りましょう。東は仕事運・社運・勝ち運、南は地位・名誉、西は金運・財運と、飾る方角により、よくなる運が変わります。死や災いを連想させる『北』はよくないとされていますので、できれば避けるとよいでしょう」(高安さん)

酉の市では、縁起物の食べ物も販売されるようだ。

「『頭の芋』と呼ばれるサトイモの一種は、食べると出世や子宝のご利益があるとされます。沢山の実をつける姿から子孫繁栄の縁起物とされている山椒を使用した『切山椒』という餅菓子も名物のひとつです」(高安さん)

高安さんの話を聞いて、酉の市を粋に楽しんでみたくなったのではないか。小さな熊手を値切って購入し、祝儀を格好よく渡す。そして適した場所に飾ることで、福を掻き込み、来年もよい年を迎えたいものだ。

●専門家プロフィール:高安 真理子
株式会社ヒトノテが運営するWebメディア「ワゴコロ」編集長。当メディアを通して、日本の伝統文化や伝統工芸品の魅力を発信している。

画像提供:ピクスタ

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

 
   

ランキング(くらし)

ジャンル