画像提供:一般社団法人日本食育HEDカレッジ
「日本食育防災士」「食育防災アドバイザー」という資格をご存じですか?災害に備えて食の安全についての実践的な知識を学び、災害が起きたときには食のリーダーとして活躍が期待される資格です。
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今回は、両資格の認定校である一般社団法人 日本食育HEDカレッジの代表理事、中村詩織さん(=写真)に、カレッジ設立のきっかけとなった出来事と、資格についてお話しいただきました。
(画像提供:一般社団法人日本食育HEDカレッジ)
災害時に食で困ることがないように
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画像提供:一般社団法人日本食育HEDカレッジ
日本食育防災士は「災害時の食のリーダー」として、避難所設営をはじめ、食料物資を分配したり、炊き出しを行ったりなど、地域のリーダーと協力しながら食料班のプロとして活動をする役割を担います。
私は「大規模災害が起きたとき、一人でも多くの人が食で困ることがないように」という想いから、日本食育防災士を育成するカレッジを設立しました。
熊本地震で病院からのSOS…
カレッジを設立するきっかけになったのは、2016年に起こった熊本地震です。
私は当時、「食の安心、安全、おいしさ、楽しさ」を広める食育普及活動に取り組んでいました。食に興味がない人も楽しんでもらえるよう、各地で食にまつわるさまざまなイベントを企画、開催していました。
そんな中で発生した熊本地震で、病院に勤務している知り合いから「物資が足りない」と連絡がありました。スタッフや患者、避難者を含む400名が病院内に待機している状況で、自家発電も尽きそうとのこと。すぐに埼玉県のレスキュー隊へお願いして、2tトラックに支援物資を積んで現地へ向かってもらいました。
しかし想像以上に道路の状況が悪く、2tという車両では病院までたどり着けなかったのです。積んであった食料はすべて、ほかの避難所へ届けられました。