大阪を舞台に金融のダークサイドを描くマンガの金字塔「ナニワ金融道」が主演に高杉真宙、共演に加藤雅也、赤井英和、宇崎竜童らを迎えて映画化が決定。全3話となり、11月25日(金)に第1話『ナニワ金融道～灰原、帝国金融の門を叩く！～』、12月2日(金)に第2話『ナニワ金融道～銭と泪と権利と女～』、12月9日(金)に第3話『ナニワ金融道～大蛇市マネーウォーズ～』と3週連続で劇場公開を予定している。
原作は1990年から1997年まで「モーニング」で連載され、1992年講談社漫画賞、1998年手塚治虫文化賞マンガ優秀賞受賞し、いまなお熱烈なファンに愛されている人気作。主人公は大学時代の奨学金の返還を滞納してしまったために信用情報に傷がつき、就職先が見つからないでいた灰原達之。ある日、彼はネットで偶然、「街金」と呼ばれる貸金業者、帝國金融の求人を見つけ応募。金融屋としての厳しさを学びながら持ち前の優しさを忘れることなく、欲望の渦巻く大阪の街で奮闘していく。
主人公の灰原達之役には映画『ぼんとリンちゃん』(14)、『散歩する侵略者』(17)やバラエティー番組「ぐるぐるナインティナイン」のレギュラー出演など演技以外にも活動の場を広げている高杉。灰原以外ほぼ関西弁という本作には、奈良県出身で俳優として活躍する加藤雅也、大阪府出身で元プロボクサーの赤井英和、京都府出身でアーティストや俳優など幅広く活躍する宇崎竜童をはじめ関西出身のリアリティを追求したキャスト陣を迎える。ほかに早織、仁科貴、柳ゆり菜、波岡一喜、山西惇、本宮泰風、桜まゆみ、阿部亮平が共演。
監督は崔洋一や金子修介、矢口史靖、ミシェル・ゴンドリーなど多くの監督のもとで助監督として経験を積んだ『レディ・トゥ・レディ』(20)の藤澤浩和が務める。また、「令和アウトローレーベル」と題し、規制やコンプライアンスが日々厳しくなっているこの令和に、アウトローな世界を生きた昭和～平成にかけた名作の主人公たちから、いまの時代を生きるヒントをもらおうと立ち上げたプロジェクトの第1弾作品となる。
大阪の極道ものも恐れない金融屋の世界と、一癖も二癖もある濃いキャラクターたちの物語が令和の時代にどのように展開されるのか、期待が高まる。
文/入江奈々
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