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大阪桐蔭vs仙台育英

高校野球ドットコム

大阪桐蔭エース・川原がU-18でつかんできた成長 仙台育英から1失点完投勝利

雄叫びあげる大阪桐蔭先発・川原 嗣貴

<とちぎ国体:大阪桐蔭3-1仙台育英>◇2日◇1回戦◇清原

 2日に開幕したとちぎ国体の最注目カードとなったのは大阪桐蔭(大阪)と仙台育英(宮城)の一戦。大阪桐蔭は春の日本一、仙台育英は夏の日本一と、互いに2022年の高校野球をけん引した立場で、同時に夏の大会前には練習試合をする間柄でもある強豪同士だ。

 試合は大阪桐蔭が初回に、プロ志望届を提出した松尾 汐恩捕手(3年)の内野ゴロで先制。5回にも1点を追加して主導権を握ると、2対1の8回には、4番・丸山 一喜内野手(3年)の適時打でダメ押し。最後はエース・川原 嗣貴投手(3年)が1失点完投勝利で締め、注目カードを制した。

 強打の大阪桐蔭打線でも、仙台育英の強力投手陣から6安打3得点と、簡単に攻略することはできなかった。しかし、大阪桐蔭・川原はそれ以上の結果を出した。9回104球で、被安打7、奪三振9、無四球で1失点完投。U-18でベストナインに選出された実力は伊達ではなかった。

 チームの勝利はもちろんだが「次のステージに繋がるピッチング」を意識して、自分らしさを前面に出した。相手が夏の日本一・仙台育英でも「相手どうこうではなく、自分の投球ができるか」を考えて、冷静に状況を整理。その上で、どうやって自分のピッチングをするのかを考え続けた。

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 U-18での経験が大きかった。ワールドカップでは大事な場面や試合での登板が多く、マウンドでは多くのプレッシャーを感じて投げる機会が増えた。だからこそ「抑えて乗り切れたことは自信になりました」と確かな手ごたえをつかみ、マウンドでも落ち着いて投げることができているという。

 同時に「抑えるための引き出しが増えた」と幅が広がった。そして硬いマウンドへ対応するために「リリースポイントを下げた」ことも更なる成長につながった。長身を生かした角度のついた140キロ後半の直球は、数字以上に質の高さを感じさせ、奪った9三振のうち、4三振は直球で奪うなど、仙台育英打線を封じることに繋がっていた。

 大阪桐蔭に進学して、「(プロ野球選手になることが)夢から目標に変わりました。良いチームに巡り合うことができました」と話す。U-18も含めて大きな舞台を経験して、その度に川原は逞しく成長を遂げてきた。充実した大阪桐蔭での3年間を目標のプロ野球選手につなげることができるか。運命の10月20日、川原 嗣貴の名前は呼ばれるのか。その瞬間を心待ちにしたい。

(記事=編集部)

 
   

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