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坂井真紀に聞く、映画への愛 「日々の暮らしの中で、パワーの源になる」

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坂井:倍賞千恵子さん主演の『PLAN 75』が観たいです。監督が存じ上げない方だったんですけど、倍賞さんをじっくり見たいなというのと、内容がとても興味深いのと、初めて観させていただく監督の作品というのにもそそられます。

――『PLAN 75』や『逆光』は坂井さんにとってその監督の初めての作品で、新しいものへの興味も強い印象を受けました。それは昔からなのでしょうか?

坂井:昔はぴあフィルムフェスティバルに行って、若手監督の作品をよく観ていました。熊切和嘉監督の作品と出会ったり、そこから山下敦弘監督の初期作品との出会いにつながったり、そしていつか一緒にお仕事できたらいいなぁと思っていた監督たちと今、ご一緒できていたりするのはすごく嬉しいなと感じています。特にぴあの映画フェスティバルからは刺激を多くもらっていました。

■「映画を観ると元気になる」

――坂井さんにとって、映画とはどんなものですか?

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坂井:力になっている気がします。女優の仕事だけじゃなくて、日々の暮らしの中で、パワーの源になるなと。映画を観ると元気になりますよね。

――そうですね。最近の映画シーンについてはどう感じられていますか?

坂井:単館系の映画館が減ってしまっているのが寂しいです。例えば今、漫画原作の作品がすごく多いなと感じるかもしれないけど、昔は昔でテレビから派生した映画も作られていたし、逆に今、自宅のテレビでたくさん観られることによって、すごく幅が広がっているようにも感じます。

――最後に、坂井さんのオススメ映画を観たいと思っている映画ファンに向けて、メッセージをお願いします。

坂井:私は自分の好みじゃないジャンルでもオススメされて観て、「こういう面白さもあったんだ!」と発見があるのが好きなんです。私が選んだものが、皆さんに楽しんでもらえたり、好きになるきっかけになったりしたら、いいなと思います。食わず嫌いにならずに、ぜひ観てみてください!

(取材・文=大和田茉椰)

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