
左利きと右利きでは、世の中の見え方がまるで違います。右利きの人で、その違いに目が行くことは稀かもしれません。なぜなら世の中は右利き向けに最適化されているからです。逆に、左利きは普通に生活を送るだけでもさまざまな障害やストレスに出遭うことも。
たとえば、包丁やナイフはたいてい右利き用。特に片刃は左手での使用を想定していません。リンゴの皮を剥くだけでケガのリスクが・・・なんてこともあります。また、今や生活必需品となったパソコンは、マウスやキーボードなどの外部機器も含めて右利き用につくられています。
衣服も、上衣の内ポケットの有無やファスナーの構造など、左利きだとストレスを感じてしまう点があります。ほかにも、ネジは世界共通で右回り(時計回り)と決まっています。ところが、手首の構造上、右手は時計回りに大きく360度近く回せますが、左手だと180度も回せません。反時計回りに回すネジを開ける作業は、逆に得意といえるかもしれません。左利きがビンのフタを開けやすいのも同じ理由からです。
ささやかな例ですが、右側の窓の左側面に付いているサッシのロックの開閉も、左利きが有利な行為のひとつです。ほかにも日常生活に潜む例はさまざまあります。
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・両利きの人がいるのはどうして?
・左利きは遺伝するのか?
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そう感じている方にはぜひ本書『眠れなくなるほど面白い 図解 左利きの話』を手に取っていただけたらと思います。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 左利きの話』監/八田武志